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14日の香港市場概況:ハンセン2.3%安で反落、HSBC4.7%下落

2023/3/14 18:00 FISCO
*18:00JST 14日の香港市場概況:ハンセン2.3%安で反落、HSBC4.7%下落 14日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比448.01ポイント(2.27%)安の19247.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が151.23ポイント(2.29%)安の6439.00ポイントとそろって反落した。ハンセン指数は年初来安値を更新している。売買代金は1308億9530万香港ドルに縮小した(13日は1451億8520万香港ドル)。 外部環境の不透明感が嫌気される流れ。米地銀の破綻が相次ぐ中、昨夜の米株市場では銀行株の売りが継続した。金融危機(リーマンショック)以降で最大規模の経営破綻が生じただけに、世界的に金融システム不安が広がっている。米中の指標発表も気がかり材料となった。米国では今夜、2月の米消費者物価指数(CPI)、中国ではあす15日、今年1〜2月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が公表されるだけに、様子見ムードも漂った。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。碧桂園服務HD(6098/HK)が5.4%安、龍湖集団HD(960/HK)が5.2%安、碧桂園HD(2007/HK)が4.3%安で引けた。そのほか、金融大手グループのHSBC(5/HK)が4.7%安。同社は13日引け後、経営破綻した米シリコンバレー銀行(SVB)の英国現地法人を買収すると発表した。経営の重荷になると不安視されている。 自動車セクターも安い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が8.6%、小鵬汽車(9868/HK)が6.9%、長城汽車(2333/HK)が5.7%、理想汽車(2015/HK)が4.4%、吉利汽車HD(175/HK)が4.0%ずつ下落した。競争の激化や利益率の悪化が警戒されている。民間自動車メーカーの吉利汽車は13日、購置税(車両取得税)を半減する優遇補助金政策を打ち出した。その他にも、多くのメーカーが主力モデルなどの値下げを発表している。 スマートフォン関連の銘柄群もさえない。丘タイ科技(1478/HK)が7.9%安、小米集団(1810/HK)が4.7%安、舜宇光学科技(2382/HK)が4.4%安、瑞声科技HD(2018/HK)が3.8%安と値を下げた。 半面、産金銘柄は買いが継続。招金鉱業(1818/HK)が3.7%高、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.9%高、霊宝黄金(3330/HK)が2.6%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が0.2%高で取引を終えた。金価格の上昇が追い風。金融不安や金利低下などを受け、安全資産としての「金」が注目されている。 一方、本土市場も反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.72%安の3245.31ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。金融株、消費関連株、素材株、インフラ関連株、医薬品株、不動産株なども売られた。半面、通信ネットワーク関連株は高い。半導体株、公益株、軍事関連株の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》