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31日の香港市場概況:ハンセン1.0%安で続落、決算嫌気で恒隆5.3%安
2023/1/31 18:00
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*18:00JST 31日の香港市場概況:ハンセン1.0%安で続落、決算嫌気で恒隆5.3%安 31日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比227.40ポイント(1.03%)安の21842.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が71.15ポイント(0.95%)安の7424.92ポイントとそろって続落した。売買代金は1788億2180万香港ドルにやや縮小している(30日は2032億4760万香港ドル)。 好材料の出尽くし感が意識される流れ。中国景況感の改善を手がかりに朝方は買われたものの、指数は程なくマイナスに転じた。31日公表された1月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.1となり、景況判断の境目となる50を4カ月ぶりに上回っている。また、米金融政策を見極めたいとするスタンスも強まった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を2月1日に控える中、その後に行われる、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見内容が気がかり材料となっている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産開発大手の恒隆地産(101/HK)が5.3%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が5.0%安、香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が4.5%安と下げが目立った。恒隆地産については、昼過ぎに公表した減益決算が売り材料視されている。 セクター別では、鉄鋼が安い。馬鞍山鋼鉄(323/HK)が6.8%、中国東方集団HD(581/HK)が3.6%、鞍鋼(347/HK)が3.2%ずつ下落した。大手の公表した通期決算見通しが懸念材料。馬鞍山鋼鉄は赤字転落、鞍鋼は9割減益を予告している。 管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターもさえない。保利物業発展(6049/HK)が2.5%安、融創服務HD(1516/HK)と世茂服務HD(873/HK)がそろって2.0%安、華潤置地(1109/HK)が4.3%安、龍湖集団HD(960/HK)が2.6%安で引けた。 そのほか、中国バイオ医薬品ベンチャーの康希諾生物(6185/HK)が7.5%安。同社は通期決算が赤字になるとの見通しを報告した。 半面、農業関連セクターはしっかり。窒素系肥料メーカーの中海石油化学(3983/HK)が6.4%、農機メーカー中国大手の第一トラクター(38/HK)が5.4%、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(297/HK)が2.9%、化学肥料メーカーの中国心連心化肥(1866/HK)が2.5%ずつ上昇した。第一トラクターに関しては、通期の72〜90%増益見通しが好感されている。 このほか業績動向を手がかりにした物色では、充電池・自動車メーカーの比亜迪(1211/HK)が2.3%高。同社は昨日引け後、通期利益5倍増の見通しを明らかにしている。中遠海運能源運輸(1138/HK)は6.8%高。同社は黒字転換を見込んでいる。 一方、本土市場は5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.42%安の3255.67ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が安い。医薬品株、金融株、食品・酒造株、空運株なども売られた。半面、不動産株は高い。素材株、エネルギー株、自動車株、公益株、インフラ関連株、海運株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》
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