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2日の香港市場概況:ハンセン2.4%高で続伸、不動産と医薬に買い

2022/11/2 18:00 FISCO
*18:00JST 2日の香港市場概況:ハンセン2.4%高で続伸、不動産と医薬に買い 短縮取引となった2日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比371.90ポイント(2.41%)高の15827.17ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が145.43ポイント(2.79%)高の5355.03ポイントと続伸した。売買代金は1060億1660万香港ドルに縮小している(1日は1538億1160万香港ドル)。 中国の経済再開(リ・オープン)が期待される流れ。投与方法が簡単な「吸入型新型コロナウイルスワクチン」の接種が複数都市で始まり、感染拡大が落ち着くとの見方が広がった。また、当局は事実確認できないとしたものの、「中国が2023年初にも通関再開する」との観測も引き続き材料視されている。米金融引き締めの長期化や、人民元安の進行などを嫌気し売り先行したが、下値は堅く、指数は程なくプラスに転じた。 台風22号(ナルガエ)の接近を受け、香港天文台は台風警報「シグナル8」を午後に発令。規定により、香港証券取引所は後場途中に全取引を停止した。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の上げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が18.9%高、碧桂園HD(2007/HK)が13.3%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が12.2%高で引けた。 医薬品セクターも高い。康希諾生物(6185/HK)が63.4%、石薬集団(1093/HK)が13.9%、上海復星医薬集団(2196/HK)が10.7%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が6.4%ずつ上昇した。バイオ医薬品ベンチャーの康希諾は、上述の「吸入型新型コロナウイルスワクチン」を自社開発。同ワクチンが使用許可を得るのは世界初という。従来の注射での接種よりも免疫反応が改善される可能性が一部専門家から指摘された。 旅行代理店や空港、エアライン、カジノなどレジャー関連も急伸。同程旅行HD(780/HK)が8.1%高、携程集団(9961/HK)が6.8%高、海南美蘭国際空港(357/HK)が9.9%高、北京首都国際機場(694/HK)が3.7%高、中国南方航空(1055/HK)が3.8%高、中国東方航空(670/HK)が3.0%高、美高梅中国HD(2282/HK)が14.0%高、金沙中国(1928/HK)が12.0%高で取引を終えた。 レストランチェーンや酒造など飲食関連も物色される。海倫司国際HD(9869/HK)が17.3%高、百勝中国HD(9987/HK)が13.8%高、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が11.1%高、華潤ビールHD(291/HK)が7.5%高、青島ビール(168/HK)が6.7%高と値を上げた。百勝中国については、業績成長も支援材料。同社は2日、7〜9月にかけた今年第3四半期の業績を報告し、売上高が前年同期比5%増、純利益が117%増に達したと発表した。 半面、中国発電セクターもはさえない。華潤電力HD(836/HK)が3.2%安、中国電力国際発展(2380/HK)が2.5%安、華電国際電力(1071/HK)が1.7%安、華能国際電力(902/HK)が1.4%安と値を下げた。 亜州リサーチ(株) 《FA》