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13日の香港市場概況:ハンセン3.4%安で3日続落、テック指数4.7%下落

2022/6/13 18:00 FISCO
*18:00JST 13日の香港市場概況:ハンセン3.4%安で3日続落、テック指数4.7%下落 週明け13日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比738.60ポイント(3.39%)安の21067.58ポイントと3日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が269.04ポイント(3.54%)安の7340.52ポイントと急反落した。売買代金は1593億9200万香港ドルに縮小している(10日は1803億4710万香港ドル)。 内外の不安材料が投資家のリスク回避スタンスを強める流れ。中国では新型コロナウイルス感染が再び拡大している。行動制限が緩和された首都北京市では、新規感染数が増加し、学校再開も大半で延期された。同様に新規感染者が増えた上海市では、週末に大規模なPCR検査を実施している。中国政府は「ゼロコロナ」政策を堅持しているだけに、ロックダウン(都市封鎖)突入の不安も漂っている。米国の金融引き締め加速も警戒。5月の米消費者物価指数(CPI)が40年5カ月ぶりの高い伸び率となる中、「当局は金利上昇ペースを速める」との見方が広まっている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)と不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)がそろって8.0%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービス・ホールディングス:6098/HK)が7.9%安と下げが目立った。 ほか、本日付でハンセン指数の構成銘柄に組み入れられた4銘柄の値動きは、中国宏橋集団(チャイナ・ホンチョオ・グループ:1378/HK)が3.6%安、中升集団HD(881/HK)が2.7%安、東方海外(316/HK)が1.9%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が変わらずとなっている。1銘柄が除外されたため、構成数は66→69に増加した。 「ニューエコノミー」関連銘柄も急落。ハンセン科技(テック)指数は4.7%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成銘柄30のうち下落28)。個別では、上記したアリババのほか、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が10.4%安、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が9.6%安、オンライン医療の京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)が9.5%安と値を下げている。 レストランチェーンなど外食関連も安い。百勝中国HD(9987/HK)が6.7%、海倫司国際HD(9869/HK)が6.4%、海底撈国際HD(6862/HK)が5.4%、九毛九国際HD(9922/HK)が4.9%ずつ下落した。 マカオ・カジノも売られる。新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)と澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)がそろって7.2%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.9%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.8%安で取引を終えた。 一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.89%安の3255.55ポイントで取引を終了した。金融株が下げを主導する。不動産株、公益株、食品飲料・小売株、エネルギー株、運輸株、ハイテク株、医薬品株なども売られた。半面、自動車株は高い。素材株や軍事関連株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》