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ファインデクス Research Memo(7):2023年12月期第3四半期累計は大幅増収増益、成長加速

2024/1/15 14:47 FISCO
*14:47JST ファインデクス Research Memo(7):2023年12月期第3四半期累計は大幅増収増益、成長加速 ■業績動向 1. 2023年12月期第3四半期累計の業績 ファインデックス<3649>の2023年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比15.8%増の3,474百万円、営業利益が同63.2%増の796百万円、経常利益が同56.7%増の820百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同62.2%増の567百万円となった。医療ビジネスの成長が牽引して大幅増収増益だった。医療ビジネスにおいては導入病院数が順調に増加し、収益性の高いパッケージ販売(代理店販売)や保守・サポート料などストック収益も好調に推移した。売上総利益は同21.8%増加し、売上総利益率は同3.0ポイント上昇して61.4%となった。販管費は人件費・採用教育費などの増加により同5.8%増加したもののおおむね計画水準であり、販管費率は同3.6ポイント低下して38.5%となった。なお2023年4月より新たな人事制度を導入し、所定労働時間を1日当たり7.5時間、1週間当たり37.5時間として実質的なベースアップを実施している。この結果、営業利益率は6.6ポイント上昇して22.9%となった。 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が前年同期比1.0%減の1,251百万円で営業利益が同22.2%減の288百万円、第2四半期は売上高が同2.9%増の997百万円で営業利益が同27.8%増の108百万円、第3四半期は売上高が59.9%増の1,225百万円で営業利益が同1,128.9%増の399百万円となった。第1四半期は収益認識に関する会計基準適用の影響により、従来基準では第1四半期に売上を計上していた案件の一部が工事進行基準により前期第4四半期に売上計上されたこと、データ移行作業に伴って外注費が増加したことなどにより一時的に減収減益となったが、第2四半期はパッケージ販売の好調などにより増収増益となり、さらに第3四半期は医療ビジネスの成長が加速して大幅増収増益となった。 新規導入・追加導入の増加に加えてパッケージ販売が好調 2. セグメント別の動向 第3四半期累計の医療ビジネスの売上高は前年同期比15.5%増の3,321百万円、営業利益は同26.7%増の892百万円だった。受注高は同14.0%増の2,748百万円で、受注残高は同36.6%増の1,765百万円となった。2023年1月に新設したコンサルティング部が大規模な継続案件を受注するなど、新規導入・追加導入病院数の増加、収益性の高いパッケージ販売(代理店販売)の好調、保守・サポート売上の拡大などにより、特に第3四半期に成長が加速(第3四半期は売上高が前年同期比54.9%増の1,168百万円、営業利益が同294.1%増の423百万円)して大幅増収増益だった。新規・追加導入は合計117件(病院案件34件、診療所案件83件)だった。第3四半期末時点のユーザー数は1,973施設(前期末比62施設増加)となり、2,000施設突破が迫っている。 公共ビジネスの売上高は前年同期比79.5%増の112百万円、営業利益が9百万円(前年同期は53百万円の損失)だった。受注高は同124.3%増の157百万円で、受注残高は同116.0%増の114百万円となった。増収効果で黒字転換した。パッケージ稼働数はサービス開始以来累計32件(自治体向けが26件、医療機関向けが6件)となった。自治体向けについては、2023年及び2024年春稼働予定の案件を第3四半期累計で7件受注(第3四半期に4件受注)した。さらに2024年度下期以降に稼働予定案件商談も複数進行しており、2024年12月期には成長加速が見込まれる。 ヘルステックビジネスの売上高は前年同期比36.3%減の40百万円、営業利益は105百万円の損失(前年同期は162百万円の損失)だった。「GAP」及び「GAP-screener」の国内出荷台数は13台だった。EMC Healthcareが持分法適用関連会社へ異動したことにより売上高が減少したが、同時に営業損失が縮小した。 財務の健全性は極めて高い 3. 財務の状況 財務面で見ると、2023年12月期第3四半期末の資産合計は前期末比94百万円増加して5,075百万円となった。主に受取手形、売掛金及び契約資産が258百万円減少した一方で、現金及び預金が289百万円増加、商品及び製品が32百万円増加した。負債合計は同221百万円減少して716百万円となった。主に未払金が62百万円減少、未払法人税等が166百万円減少した。純資産合計は同315百万円増加して4,358百万円となった。主に利益剰余金が293百万円増加した。この結果、自己資本比率は同4.7ポイント上昇して85.8%となった。現金及び預金が2,702百万円まで積み上がっており、弊社では財務の健全性は極めて高いと評価している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《SI》
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医療従事者が診療業務で使用するシステムの開発・販売を行う。国立大学の7割超が同社の医療システムを利用。視線分析型視野計などのヘルステックビジネス等も。医療システムの総利用ユーザー数は2000施設を突破。 記:2024/07/01