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キャスター Research Memo(1):フルリモートワークを駆使した独自の人材プラットフォームにより高成長を実現
2023/12/12 12:41
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*12:41JST キャスター Research Memo(1):フルリモートワークを駆使した独自の人材プラットフォームにより高成長を実現 ■要約 キャスター<
9331
>は、「リモートワークを当たり前にする」というミッションの下、人手不足に悩む中小企業とリモートワーカーをつなぐプラットフォームを軸とする人材サービスを提供している。2023年10月4日に東証グロース市場に上場した。フルリモートワークの駆使と独自システムの開発により、小ロット・月額で人的リソースを提供する使い勝手の良いサービスを実現し、中小企業向けに高成長を継続してきた。いわゆるマッチング型クラウドソーシングやBPOとは一線を画した特異なポジションにより新たな市場を開拓し先取りしている。累計利用社数はスタートアップ及び中小企業を中心に4,300社を超える。従業員数は高い採用力を背景に800名超を確保し、2014年創業以来、フルリモートワークによる組織運営を実践してきた。日本の労働人口減という問題に対してリモートワークのメリットを最大限活用した有効な解決策を提示することで、労働バイアスを解除し事業の拡張と社会への貢献を果たすとともに、先に労働人口が減少する日本から世界に向けて働き方の変革を促していくことも視野に入れており、海外展開にも意欲的である。 1. 2023年8月期の業績 2023年8月期の業績は、売上高が前期比25.2%増の4,179百万円、営業利益が2百万円(前期は162百万円の損失)と増収及び創業来初の営業黒字化を実現した。売上高は、稼働社数やARPUがそれぞれ順調に伸び、主力の「WaaS事業」及び「その他事業」がともに増収となった。2023年8月期末の稼働社数は1,168社(前期比122社増)、ARPU(月平均顧客単価)は299千円(前期比7千円増)に拡大した。損益面では、海外事業等への先行費用を投下しながらも、増収による収益の押し上げや、独自システムによる業務効率化及び広告投資の効率化により費用を圧縮し、創業来初の営業黒字化を実現した。 2. 2024年8月期の業績見通し 2024年8月期の業績予想について同社は、売上高を前期比13.7%増の4,750百万円、営業利益を111百万円(前期は2百万円の利益)と引き続き増収増益を見込んでいる。売上高は、稼働社数とARPUの増加が「WaaS事業」及び「その他事業」の伸びに寄与する。稼働社数は1,290社(同122社増)、ARPUは309千円(同10千円増)を見込んでいる。損益面では、海外事業等への先行費用が見込まれるものの、増収による収益の押し上げや、業務効率化及びコストコントロールの継続により営業増益を実現する想定となっている。 3. 成長戦略の方向性 同社は、成長戦略の方向性として、既存事業の強化とセグメントの拡大の両輪で売上成長を加速させる方針を打ち出している。特にセグメントの拡大に向けては、現在のバックオフィス領域から、コンサルティングやマーケティング、エンジニアリング領域など、既に顧客からのニーズが寄せられている領域への進出を検討しており、M&Aも視野に入れていく方針である。また、ドイツやUAEを足掛かりとした既存サービスの海外展開により、規模拡大にも取り組んでいく。 ■Key Points ・フルリモートワークを駆使した独自の人材プラットフォームを展開し、中小企業向けに高収益を実現 ・2023年8月期は増収及び創業来初の営業黒字化を達成 ・2024年8月期も稼働社数とARPUの増加により増収増益を継続する見込み ・今後も、既存事業の強化とセグメントの拡大の両輪で売上成長を加速させる方針。M&Aや海外展開にも意欲 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) 《SI》
関連銘柄 1件
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キャスター
936
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-10(%)
時価総額 1,835百万円
バックオフィス業務等の代行を中心とする「CASTER BIZ」やオンライン業務発注サービス等を手掛ける。WaaS事業は経理、労務などの需要堅調。客単価も上昇。建設業界向け業務受託サービス提供開始。 記:2024/10/06
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