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クリレスHD Research Memo(1):2024年2月期通期業績予想を増額修正

2023/10/23 14:51 FISCO
*14:51JST クリレスHD Research Memo(1):2024年2月期通期業績予想を増額修正 ■要約 1. 会社概要 クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>は、ショッピングセンター内のレストラン及びフードコートの運営を主力とするとともに、M&Aにより獲得した居酒屋業態や飲食店業態を展開している。集客力の高い立地へのこだわりとそれぞれの立地環境に見合った業態の組み合わせによるマルチブランド・マルチロケーション戦略や、積極的なM&Aを通じて成長性のある業態を同社の成長に取り込む「グループ連邦経営」に特長を有してきた。2023年8月末現在の店舗数は約240業態で1,131店舗※に上る。2020年以降は新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)による影響が外食業界に影を落としたが、徹底したコストコントロールを通じた収益体質の強化を図るとともに、コロナ禍収束後(以下、アフターコロナ)を見据えたポートフォリオの見直しにも取り組んでいる。今後はロケーションビジネスからブランドビジネスへの転換を進める考えだ。 ※業務受託店舗、FC店舗のすべてを含む(以下、同様)。 2. 2024年2月期上期決算の概要 2024年2月期上期の業績(IFRS基準)は、売上収益が前年同期比34.1%増の72,982百万円、営業利益が同18.2%減と増収ながら協力金のはく落等により減益となった。もっとも、協力金等を除く「実質営業利益」では大幅増益を実現しており、コロナ禍前を上回る収益力が定着してきた。新型コロナウイルス感染症の5類への移行などコロナ禍が収束に向かい国内消費やインバウンド需要が回復に向かうことにより、すべてのカテゴリーで増収を確保した。実質既存店売上高(上期平均)についてもコロナ禍前比90%の水準に戻ってきた。損益面では、協力金のはく落等により減益となったものの、売上収益の伸びやコストコントロールにより計画を上回る利益水準を確保した。 3. 2024年2月期の業績見通し 2024年2月期の業績予想について同社は、好調な足元業績等を踏まえ、期初予想を増額修正した。売上収益を前期比20.9%増の143,000百万円、営業利益を同45.6%増の7,400百万円と、大幅な増収増益を見込んでいる。全国旅行支援による観光客増やインバウンド需要の回復、コロナ5類への移行などが追い風となるほか、(株)サンジェルマン等の連結効果も増収に寄与する前提である。実質既存店売上高はコロナ禍前比91.1%(前期は79.5%)を想定している。新規出店は30店舗を計画しており、既存店のさらなる質の向上を含め、成長回帰に向けた投資を再開する方針である。損益面では、厳しい収益環境が続き協力金のはく落がマイナス要因となるものの、売上収益の伸びや筋肉質なコスト構造への転換等により大幅な増益を確保する見通しである。 4. 今後の方向性 同社は、2023年4月14日付けで新たに3ヶ年の中期経営計画(ローリングプラン)を公表した。ただ、1)アフターコロナを見据えたポートフォリオの見直し、2)グループ連邦経営のさらなる進化、3)DX推進による生産性の向上・人財不足への対応、といった成長戦略の3本の柱に見直しはなく、「食を通じて、ステークホルダーに対し、『豊かさ』を提供し続ける企業グループ」を目指す方向性である。最終年度である2026年2月期の業績目標として、売上収益1,540億円(3年間の平均成長率は9.2%)、営業利益108億円(営業利益率7.0%)、調整後EBITDA 266億円を掲げており、毎期30店舗の新規出店等により、成長軌道に回帰させるシナリオを描いている。 ■Key Points ・2024年2月期上期は増収減益となったものの、協力金等を除く「実質営業利益」では大幅増益を実現 ・国内消費やインバウンド需要の回復等により、すべてのカテゴリーで増収を確保し、実質既存店売上高(上期平均)はコロナ禍前比90%の水準に回復 ・好調な足元業績等を踏まえ、2024年2月期の通期予想(及び配当予想)を増額修正 ・3ヶ年の中期経営計画では、アフターコロナを見据えた成長戦略により、持続的な成長を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) 《SI》
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時価総額 246,226百万円
ショッピングセンター内のレストラン、フードコートの運営が主力。しゃぶしゃぶ食べ放題「しゃぶ菜」、海鮮居酒屋「磯丸水産」などのブランドを保有。連結店舗数は1100店舗超。業務受託店舗などを積極出店。 記:2024/10/28