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キューブ Research Memo(1):2025年12月期までの営業利益の年平均成長率25%以上を目指す

2023/3/30 15:01 FISCO
*15:01JST キューブ Research Memo(1):2025年12月期までの営業利益の年平均成長率25%以上を目指す ■要約 キューブ<7112>は、富裕層に特化したラグジュアリーゴルフウェアの販売を主力事業としている。自社でデザイン・企画した商品を外部へ製造委託するファブレス型の事業モデルで、主力ブランド「MARK&LONA(マークアンドロナ)」は日本及び韓国では深く浸透しており、ラグジュアリーゴルフウェア市場のトップランナーと言える。販売チャネルは、国内リテール(テナントインの実店舗での販売)、国内及び海外向けECサイト、国内・韓国・海外(イタリア及び米国等)向けの卸がある。今後の成長戦略として、「グローバル展開」「MARK&LONAブランドの深化」「コラボレーションによるブランド開発」を掲げている。 1. 2022年12月期の業績概要 2022年12月期の業績は、売上高5,559百万円(前期比42.5%増)、営業利益907百万円(同32.0%増)、経常利益898百万円(同30.1%増)、当期純利益609百万円(同10.6%減)となった。全チャネルで増収となったが、ゴルフ人口の拡大により韓国卸が同76.1%増と大きく伸長した。B2B(代理店または卸売先への販売)の売上比率が上昇したことから売上総利益率は52.9%と同7.4ポイント低下したが、商品原価率は悪化していない。業容拡大による従業員増加や上場記念賞与の支給などにより販管費は同21.9%増となったが、増収により吸収し営業利益は大幅増となった。 2. 2023年12月期の業績見通し 2023年12月期の業績は、売上高5,954百万円(前期比7.1%増)、営業利益957百万円(同5.5%増)、経常利益950百万円(同5.8%増)、当期純利益659百万円(同8.1%増)と予想している。販売チャネル別では国内リテール、国内EC、海外EC、海外卸は堅調に推移する予想であるが、韓国卸は前期の好調の反動もあり減収を見込んでいる。また、国内卸は卸売先の一部で在庫が増加している懸念があることから減収となる見通し。2023年12月期の経営方針としては、「ブランディング」「グローバル戦略」「コラボレーション」の強化を掲げている。 3. 中期ビジョン 同社は、2025年12月期を最終年度とする中期ビジョンを策定し、成長戦略として「グローバル展開」「MARK&LONAブランドの深化」「コラボレーションによるブランド開発」を掲げている。「グローバル展開」ではデジタルB2Bツール、越境ECを軸としたグローバルチャネルの確立を、「MARK&LONAブランドの深化」では店舗開発、カテゴリー強化・新規ジャンルの開拓を、「コラボレーションによるブランド開発」ではブランド・プロダクトコラボレーション、環境に配慮した新規商品開発を推進する計画だ。2025年12月期までの年平均成長率(CAGR:Compound Average Growth Rate)として売上高15%以上、営業利益25%以上、2025年12月期の数値目標として営業利益率20%以上、ROE15%以上を掲げている。 ■Key Points ・富裕層向けラグジュアリーゴルフウェアに特化したアパレルメーカー ・2022年12月期は前期比32.0%の営業増益を達成、2023年12月期も同5.5%の営業増益予想 ・中期目標として、2025年12月期までの年平均成長率で売上高15%以上、営業利益25%以上を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《SI》
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ラグジュアリーゴルフウェアブランド「MARK&LONA」を展開。ファッション性重視のデザインで差別化。銀座シックス店が都内主力店。台湾や韓国などグローバル展開も。グローバルECの集客強化などに注力。 記:2024/07/28