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日本和装 Research Memo(7):和装品市場拡大のために様々な施策を実行

2022/11/21 16:37 FISCO
*16:37JST 日本和装 Research Memo(7):和装品市場拡大のために様々な施策を実行 ■中長期の成長戦略 日本和装ホールディングス<2499>では、中期経営計画や定量的な数値目標は発表していない。しかし、業績拡大に加えて、日本の伝統である和装品(きもの)市場の拡大に向けて、様々な施策や応援活動を推進していく計画だ。 ● 今後の注力施策や活動 (1) 「きものブリリアンツ全国大会」の推進 「きものブリリアンツ」(商標登録済)とは、ダイヤモンドのカットの名称である「ブリリアントカット」を語源とし、ダイヤモンドの原石がカットを施すことで輝きを増すように、日本人女性をより美しくみせることができるきものによって、「史上最高の自分に出会えるよう磨きをかけ、美しく羽ばたいてもらいたい」という願いを込めて名付けられた。「きものブリリアンツ全国大会」は2009年の初開催から毎年行われており、「きものブリリアンツ全国大会2022」は8月2日、3日の2日間にわたり帝国ホテル東京で開催された。子会社(株)メインステージの社外取締役でもある伍代夏子氏が登壇するなど、例年以上に華やかなステージで賑わった。今後も、和装品市場拡大のために積極的にこの催しを後押ししていく方針だ。 (2) 無料着付け教室新規受講者の募集 同社は、全国で無料着付け教室新規受講者募集のテレビCMを放映している。秋の着付け教室では、春に好評だった「手ぶら教室」「時短教室」を継続するほか、「魔法の小袖仮ひも」を受講特典として、同社の「早くて簡単」着付けを訴求していく。 (3) 友の会事業 顧客サービスのより一層の充実や決済手段の多様化を図るため、2022年1月より「日本和装 友の会※」をスタートした。また、子会社のニチクレでは、同業他社(中小規模の呉服販売店)や他業種の友の会事業を請け負う代理事業の展開を検討している。今後も様々な顧客ニーズに対応するため、友の会事業を積極的に推進する方針だ。 ※毎月一定額を12ヶ月間積み立てると、1年後に1ヶ月分の積立金がボーナスとして加算される。満期後は、入会後に発行した「友の会カード(会員証)」を提示するだけで、同社が主催するイベントやツアーでの買い物に利用できる。 (4) きものを世界遺産へ ~夢の実現に向けて~ a) NPO法人「きものを世界遺産にするための全国会議」 同社は、創業者の吉田重久氏が議長を務めるNPO法人「きものを世界遺産にするための全国会議」に協力している。各拠点で募金活動への協力のほか、全国約3,100名の「和装家(わそうか)」が普及活動を行っており、中には、より具体的にきものの楽しさを伝えるために「きもの体験」を行なう「きものチューター」も活動している。 b) きもの100万人プロジェクト(任意団体) 同社代表取締役社長である道面義雄(どうめんよしお)氏が代表を務める「きもの100万人プロジェクト」では、登録している約300の組合・企業が情報交換のために利用できる「掲示板」の設置など、和装業界が協働できる仕組みづくりを始めている。元大臣や現職の県知事、著名な芸能人らも応援しているとのことである。 (5) サブブランド事業の検討 2021年に発表したサブブランド事業も検討を進めている。近年急増したECサイトを活用し、同社でもオンライン販売に向けた事業を展開する計画だ。日本の伝統を守るため、和柄を取り込んだ商品開発などにも着手しており、きもの以外にも展開を広げ、新規ターゲットである若年層を獲得するための新しい企画を進めている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《NS》
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時価総額 2,749百万円
女性用きものなど和装品の大手販売仲介会社。受講料無料の「きもの着付け教室」を開催し、和装品の生産者と消費者をつなぎ、手数料を得る。ECサイト「KAERUWA」の運営も。オリジナル商品の開発等に注力。 記:2024/07/05