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壽屋 Research Memo(5):2022年6月期は自社IP製品などの国内・海外売上が伸長し、大幅増収増益

2022/10/5 17:25 FISCO
*17:25JST 壽屋 Research Memo(5):2022年6月期は自社IP製品などの国内・海外売上が伸長し、大幅増収増益 ■業績動向 1. 2022年6月期の業績概要 壽屋<7809>の2022年6月期の業績(非連結)は、売上高が前期比49.8%増の14,292百万円、営業利益が同136.7%増の2,337百万円、経常利益が同135.8%増の2,332百万円、当期純利益が同138.4%増の1,621百万円となった。計画(2022年5月13日付で、売上高13,800百万円、営業利益2,050百万円、経常利益2,017百万円、当期純利益1,400百万円へそれぞれ上方修正)を上回る大幅増収増益となった。なお収益認識会計基準適用の影響額としては、従来方法に比べて売上高が180百万円減少、売上原価が49百万円減少、販管費が118百万円減少、営業利益・経常利益・当期純利益(税金等調整前)がそれぞれ12百万円減少している。影響は軽微である。 売上動向を見ると、地域別では国内・海外とも大幅に伸長し、販路別では卸売・小売とも大幅伸長した。卸売販売の国内市場では、自社IP製品プラモデル「メガミデバイス」シリーズや女の子プラモデル「創彩少女庭園」シリーズなどが好調に推移した。また、新規自社IP製品として2021年12月に発売開始したプラモデル「エヴォロイド」「アルカナディア」シリーズも寄与した。他社IP製品では、フィギュアにおいて人気アニメ「呪術廻戦」「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」関連などが好調となった。卸売の海外市場では、北米地域がフィギュア製品、プラモデル製品とも大幅伸長した。コロナ禍による物流混乱で一部製品の出荷遅延が続いているが、販路チャネル拡大などの戦略が奏功した。中国を中心とするアジアも好調となった。積極的なプロモーション活用や販売チャネル拡大などの戦略が奏功した。小売販売では、コロナ禍によるインバウンド需要減少で来店客数が減少したため直営店舗売上が伸び悩んだが、EC通販が牽引した。 なお利益面では、売上総利益は前期比48.1%増となり、売上総利益率は39.3%で同0.4ポイント低下した。販管費は同16.9%増となり、販管費比率は22.9%で同6.5ポイント低下した。この結果、売上高営業利益率は16.4%となり、同6.1ポイント上昇した。為替の円安による仕入コスト上昇で売上総利益率が若干低下したが、増収効果に加えて、1アイテム当たりの生産・販売数量が伸長していることも収益性向上につながった。 財務の健全性高い 2. 財務状況 財務面で見ると、2022年6月期末時点の総資産は10,620百万円で前期末比2,152百万円増加した。売上の大幅増加に伴って売掛金が664百万円増加、商品及び製品が493百万円増加、前渡金が525百万円増加した。負債合計は5,839百万円で613百万円増加した。主に買掛金が209百万円増加、未払法人税等が315百万円増加した。純資産は4,780百万円で1,539百万円増加した。当期純利益の大幅増加で利益剰余金が1,527百万円増加した。この結果、自己資本比率は45.0%となり前期末比6.7ポイント上昇した。 なお有利子負債として長短借入金が合計で約35億円となっているが、これは毎期継続的に発生する自社製品製造に際して必要となる金型投資資金、2016年6月期にスポット的に発生した自社ビル建設資金として、金融機関から借り入れたものである。金型投資は今後も毎期発生し、業容拡大に伴って投資額が増加する可能性があるが、自社ビル建設に類似する資金需要については、現時点では当面発生する見通しはないとしている。同社は投資資金に関して、市場金利水準等を精査し、金融機関からの資金調達コストを勘案しながら、内部留保による充当等も十分検討したうえで借入の判断を行った。現状の借入金の水準は特に利益を圧迫する要因となっていないため、弊社では財務の健全性は高いと評価している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《SI》
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フィギュア、プラモデル、雑貨等を中心とするホビー関連品の製造・販売を手掛ける。店舗はコトブキヤ立川本店などを運営。テレビ朝日と資本業務提携。北米地域ではプロモーション、新規取引先の開拓などを積極化。 記:2024/10/07