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新興市場見通し:売買代金を伴ったリバウンド相場なるか、5日上場アストロスケールHDにも注目

2024/6/1 14:12 FISCO
*14:12JST 新興市場見通し:売買代金を伴ったリバウンド相場なるか、5日上場アストロスケールHDにも注目   ■投資家心理が改善したとは判断しにくい状況 今週の新興市場は反発。同時期の騰落率は、日経平均が-0.41%だったのに対して、グロース市場指数は+1.40%、グロース市場250指数は+1.70%と新興市場が相対的に強い動きとなった。日米金利上昇を受けて、プライム市場ではハイテク銘柄が弱含む一方、グロース市場も資金流出は続き、連日で年初来安値を更新。グロース市場250指数は5月30日に心理的節目の600台を割り込むなど2020年以来の安値水準に沈んだ。週末の31日にグロース市場Core指数構成銘柄など時価総額が大きい主力株が総じて買われたことなどから、週間ベースでは上昇したが、投資家心理が改善したとは判断しにくい状況となっている。 時価総額上位銘柄では、年初来安値を更新していたカバー<5253>、弁護士ドットコム<6027>、ispace<9348>、ウェルスナビ<7342>が週末に大幅反発したほか、6月1日付けで株式分割を実施するMacbee Planet<7095>、GENDA<9166>も買われた。一方、JTOWER<4485>は一部証券会社が投資判断継続も目標株価を大幅に引き下げたことから年初来安値を連日で更新した。このほか、拡張型心疾患の医師主導治験に心筋細胞シートを提供したクオリプス<4894>が急騰。AHCグループ<7083>は、神奈川県立保健福祉大学発ベンチャーのパパゲーノと資本業務提携すると発表し買われた。 一方、1カ月ぶりの新規株式公開(IPO)となった学びエイド<184A>の初値は、公開価格を32.2%上回る1282円となった。上場翌日は1027円まで売られたのち急伸したが、ロックアップ解除ライン手前の1410円で失速している。 ■6月5日上場アストロスケールHDに期待 来週の新興市場は、今週末の買いが継続するかが見極めポイントとなろう。目立った手掛かり材料が観測されないなか、主力株を中心に買いが入ったことで、足元の下落に対する自律反発と見られる。年初来安値圏に沈んでいた主力株が多いことから短期リバウンドは狙えそうだが、週末のグロース市場の売買代金が1238億円と前日と同じ水準に留まっていることから、本腰を入れた資金は流入していないと推測する。売買代金が2000億円と目に見えて増えてのリバウンドとなれば、買いが買いを呼ぶ強い反発相場も期待できよう。売買代金の変化に注目したい。 来週は、6月5日にアストロスケールHD<186A>が上場する。スペースデブリ(宇宙ゴミ)除去や、人工衛星寿命の延長や点検などを手掛ける企業で、注目度は非常に高い。公開規模が大きいことが懸念ではあるが、初値やその後の値動きが堅調であれば、ispaceやINCLUSIVE<7078>、QPS研究所<5595>など宇宙関連銘柄に物色が波及する可能性はある。関連銘柄に物色が波及するような地合いとなれば、投資家心理の改善にもつながると想定する。 《FA》
関連銘柄 13件
184A 東証グロース
604
11/27 15:30
+39(%)
時価総額 1,358百万円
インターネットによる教育サービスの企画開発・提供。学習塾向けに映像授業と管理機能のシステムを提供する「学びエイドマスター」などが主要サービス。直営塾も展開。映像事業は拡大。人件費増など吸収。 記:2024/10/06
863
11/27 15:30
-36(%)
時価総額 97,543百万円
衛星運用終了時のデブリ化防止向けサービス、既存デブリの除去サービス、衛星寿命延長サービスなど軌道上サービス事業を展開。顧客は政府機関が中心。RPO技術が強み。全額拠出案件積み上げによる収益性改善図る。 記:2024/10/21
4485 東証グロース
3,590
11/27 15:30
±0(%)
時価総額 92,346百万円
通信インフラシェアリング事業を展開。屋内インフラシェアリング、屋外タワーシェアリング、ローカル5Gサービス等を手掛ける。国内IBS事業などの拡大図る。米投資会社がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/10/11
4894 東証グロース
4,745
11/27 15:30
-55(%)
時価総額 38,093百万円
大阪大学発の再生医療ベンチャー。iPS細胞由来心筋細胞シートの開発、細胞培養上清液の製造・販売、製造開発受託サービス等を手掛ける。第一三共が筆頭株主。複数パイプラインの研究開発加速で収益の多角化図る。 記:2024/08/10
5253 東証グロース
2,628
11/27 15:30
-20(%)
時価総額 163,522百万円
VTuberプロダクション「ホロライブプロダクション」を運営。在籍VTuber数は80超。知名度やファンコミュニティに強み。音楽起点の商品、サービスを拡充。ロサンゼルス・ドジャースとコラボ企画を実施。 記:2024/08/13
5595 東証グロース
1,335
11/27 15:30
-87(%)
時価総額 49,400百万円
小型SAR衛星の開発製造や運用、SAR画像データの販売等を行う。展開式パラボラアンテナの開発で低コスト化に成功。国内官公庁向け販売比率が高い。24年8月に小型SAR衛星QPS-SAR8号機の打上げが成功。 記:2024/10/26
6027 東証グロース
2,728
11/27 15:30
+53(%)
時価総額 61,639百万円
法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」、税務相談ポータルサイト「税理士ドットコム」を運営。クラウド型電子契約サービス「クラウドサイン」等も。クラウドサインでは大企業を中心に顧客獲得の強化を図る。 記:2024/08/05
7078 東証グロース
488
11/27 15:30
+18(%)
時価総額 4,896百万円
デジタルメディア企画・運営支援等を行うメディア&コンテンツ事業、ブランディング支援等を行う企画&プロデュース事業、下鴨茶寮等の食関連事業を展開。DX推進支援やコンサル、運営メディアの獲得などに注力。 記:2024/09/03
7083 東証グロース
1,337
11/27 15:30
+3(%)
時価総額 2,812百万円
児童発達支援事業所「アプリキッズ」や放課後等デイサービス事業所「アプリ」等を展開する福祉事業が主力。デイサービス「クラス」等の運営も。配当性向30%目標。介護事業では質向上による利用回数の増加図る。 記:2024/10/26
2,539
11/27 15:30
-38(%)
時価総額 37,207百万円
LTVマーケティング事業を展開。データ解析プラットフォームでLTV予測を行い、新規ユーザー獲得支援を成果報酬型で提供。独自データプラットフォームなどが強み。LTVマーケティング事業は既存案件が拡大。 記:2024/10/05
7342 東証グロース
1,042
11/27 15:30
-3(%)
時価総額 61,809百万円
全自動で資産運用をするロボアドバイザーサービス「ウェルスナビ」を手掛ける。20~50代の勤労世代が主要顧客。運用者数は40万人超。預かり資産は1兆2000億円超。24年2月に三菱UFJ銀行と資本業務提携。 記:2024/08/20
9166 東証グロース
2,631
11/27 15:30
-13(%)
時価総額 181,692百万円
GiGO等のアミューズメント施設、カラオケチェーン「カラオケBanBan」の運営等を行うエンタメ・プラットフォーム事業が柱。エンタメ・コンテンツ事業も。アミューズメントは積極的な新規出店、M&Aに注力。 記:2024/10/05
9348 東証グロース
519
11/27 15:30
+8(%)
時価総額 48,417百万円
月面開発事業を展開。顧客の荷物を月周回軌道・月面まで輸送するペイロードサービスが中核。パートナーシップサービス、データサービス等も。「HAKUTO-R」ミッション2を最速で24年12月に打ち上げへ。 記:2024/10/05