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今日の為替市場ポイント:米失業率の上昇を受けてドルは上げ渋る可能性

2024/3/11 7:57 FISCO
*07:57JST 今日の為替市場ポイント:米失業率の上昇を受けてドルは上げ渋る可能性 8日のドル・円は、東京市場では147円53銭から148円12銭まで反発。欧米市場では147円97銭から146円49銭まで下落し、147円05銭で取引終了。本日11日のドル・円は主に147円を挟んだ水準で推移か。米失業率の上昇を受けてドルは上げ渋る可能性がある。 連合が3月7日に公表した2024年春闘の要求集計(3月4日時点)によると、平均賃金方式で賃金引き上げを要求した傘下の3102組合の賃上げ率は加重平均で5.85%と、前年集計の4.49%を上回ったもよう。この結果を受けて日本銀行は賃金上昇を伴う2%の物価目標の実現に自信を深めることになりそうだ。今月開催の金融政策決定会合でマイナス金利の解除など大規模緩和策の修正について議論されることになりそうだ。日銀政策修正観測が台頭したことによって足元の為替相場は円高に振れているが、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースは市場の想定より緩慢との見方が出ている。そのため、一部の市場参加者は「新たなドル売り材料が提供されない場合、リスク回避的なドル売り・円買いがさらに強まる可能性は低い」と指摘している。 《CS》