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日銀の政策変更への思惑からリスク回避の動き【クロージング】

2023/12/8 15:54 FISCO
*15:54JST 日銀の政策変更への思惑からリスク回避の動き【クロージング】 8日の日経平均は大幅続落。550.45円安の32307.86円(出来高概算20億4000万株)と11月8日以来1カ月ぶりに終値で32500円を割り込んで取引を終えた。植田和男日銀総裁の「チャレンジング」発言を受けた円急騰を背景に幅広い銘柄に売りが先行し、日経平均は後場終盤には32205.38円まで下押しした。また、12月限の先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出に関連した現物株の売買が売り越しだったことも響いた。急ピッチの下げに対する反動から自律反発を狙った買いなども期待されたものの、日銀による早期の政策修正への警戒感が強く、下値模索の展開が続いた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1400を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、空運、銀行、パルプ紙の3業種を除く30業種が下落。輸送用機器、ゴム製品、鉱業、鉄鋼の下落が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、HOYA<7741>、ニチレイ<2871>、花王<4452>、ニトリHD<9843>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、信越化<4063>、東エレク<8035>、トヨタ<7203>、ファナック<6954>が軟調だった。 植田日銀総裁が7日の参院財政金融委員会で、金融政策について、「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と述べたことから、日銀の政策修正への思惑につながり、前日の米国市場では円が急騰し、一時1ドル141円台後半と8月上旬以来約4カ月ぶりの水準まで円高が進んだ。米国株市場では主要株価指数がそろって上昇したものの、東京市場では円高進行が嫌気され、幅広い銘柄に売りが優勢となり、日経平均の下げ幅は一時600円を超える場面があった。 円急騰の要因は、日銀が早期にマイナス金利を解除するのではないかと思惑が広がったためだ。日銀の政策スタンスを改めて確認する必要が出てきたため、本日はひとまずリスク回避的な動きが強まった形のようだ。一方、米国では今夜、11月の雇用統計が発表される。米国市場で織り込まれている3月の利下げ観測と整合的な内容になるのかに注目が集まっている。 《CS》
関連銘柄 9件
2871 東証プライム
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冷凍食品最大手。低家庭用冷凍食品シェアは約20%。温物流事業にも強く、冷蔵倉庫設備能力や庫腹量でトップシェア。家庭用調理品は売上増。炒飯を中心に米飯類の販売数量は回復。低温物流は効率化を進める。 記:2024/06/04
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4452 東証プライム
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トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
6954 東証プライム
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CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,607
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時価総額 41,177,531百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7741 東証プライム
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時価総額 6,841,946百万円
メガネレンズ、医療用内視鏡などを手掛けるライフケア事業が主力。エレクトロニクス関連製品、映像関連製品等も。半導体用マスクブランクスで世界トップシェア。コンタクトレンズはPB品、オンラインサービスが順調。 記:2024/08/30
8035 東証プライム
23,740
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時価総額 11,196,567百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9843 東証プライム
18,800
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時価総額 2,151,528百万円
家具・インテリア国内最大手。企画、原材料調達、製造、物流、販売の一貫体制を構築。アイテム数は約1万点。8割超が自社開発商品。島忠を傘下に収める。Nポルダなどは売上順調。26.3期買上客数2億人以上目標。 記:2024/06/13
9983 東証プライム
51,100
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時価総額 16,261,093百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25