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米中対立激化への懸念からリスク回避の動き【クロージング】

2023/9/8 15:51 FISCO
*15:51JST 米中対立激化への懸念からリスク回避の動き【クロージング】 8日の日経平均は大幅続落。384.24円安の32606.84円(出来高概算16億3000万株)で取引を終えた。前日の米ハイテク株安や米商務省が「中国製の華為技術(ファーウェイ)の半導体について調査する」と米メディアが報じたことから、米中対立が一段と激化するのではないかとの懸念からリスク回避の動きが強まり、日経平均は後場中盤に32512.80円まで水準を切り下げ、心理的な節目の32500円に迫る場面があった。週末に加え、急ピッチの下げの反動から押し目を拾う動きもあり、下げ渋る場面もあったものの、先行き不安感は拭えず、32500~32600円と日中の安値圏でのもみ合いが続いた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1500を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、証券商品先物、電気ガス、石油石炭の3業種を除く30業種が下落し、鉱業、非鉄金属、精密機器、電気機器の下げが目立った。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、第一三共、<4568>、ソフトバンクG<9984>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、テルモ<4543>、信越化<4063>軟調だった。 前日の米国市場は、新規失業保険申請件数が市場予想よりも改善したことから、金融引き締めに対する警戒感が強まり、金利動向に敏感とされるハイテク関連株中心に値を消した。この流れを受け、東京市場でも半導体関連株や電子部品関連など値がさ株中心に幅広い銘柄が下落。日経平均の下げ幅は一時450円を超えた。中国政府が米アップルの「iPhone」の使用禁止の対象を国有企業にも拡大する方針であると報じられたことに続き、米当局からの報復と見られる動きが報道されたことも投資家心理を悪化させた。 米国のインフレ高による利上げ長期化懸念がくすぶるなか、米連邦準備理事会(FRB)のバー副議長の講演が行われる。来週からは米連邦公開市場委員会(FOMC)前のブラックアウト期間に入り、要人発言の機会がなくなるだけに、バー氏が最後にどのような発言をするのか注目されるだろう。また、半導体分野などでの米中対立がどれだけ激化するのか懸念材料が多い。目先は米中動向をにらみながら不安定な展開が続きそうだ。 《CS》
関連銘柄 8件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17