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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米経済指標にらみドル売り縮小も

2023/9/1 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米経済指標にらみドル売り縮小も 1日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。今晩発表の米経済指標をにらみ、ドルの売り買いが交錯しそうだ。ただ、統計が想定に沿った内容なら米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め観測は維持されドル売りは縮小しよう。 前日のユーロ圏インフレ指標はコア指数が前回を下回り、欧州中銀(ECB)理事会のややハト派的な議事要旨を受けユーロ売り優勢の展開に。一方、米経済指標でコアPCE価格指数が予想と一致したほか、引き締めは十分とのFRB当局者認識でドル売りも顕著に。ユーロ・ドルは1.0830ドル台に、ドル・円は145円30銭台にそれぞれ下げた。本日アジア市場はそうした流れは一服し、ドル・円は145円台半ばでもみ合った。 この後の海外市場は引き続き米経済指標を材料視。雇用統計は非農業部門雇用者数が小幅減、失業率は最近の最低水準である3.5%と良好な内容が期待される。他方、注目の平均時給は前回を小幅に下回る前年比+4.3%よりも弱ければ、FRBの引き締め長期化観測は低下。半面、ISM製造業景況指数が改善すれば利上げ期待につながり、ドルは買戻しが予想される。米3連休を控えドルは売りづらく、下げは限定的となりそうだ。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ユーロ圏・8月製造業PMI改定値(予想:43.7、速報値:43.7) ・17:30 英・8月製造業PMI改定値(予想:42.5、速報値:42.5) ・19:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁討論会参加(ケープタウン、米金融政策) ・21:30 米・8月非農業部門雇用者数(予想:+17.0万人、7月:+18.7万人) ・21:30 米・8月失業率(予想:3.5%、7月:3.5%) ・21:30 米・8月平均時給(前年比予想:+4.3%、7月:+4.4%) ・21:30 カナダ・4-6月期GDP(前期比年率予想:+1.2%、1-3月期:+3.1%) ・22:45 米・8月製造業PMI改定値(予想:47.0、速報値:47.0) ・22:45 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(インフレ関連) ・23:00 米・8月ISM製造業景況指数(予想:47.0、7月:46.4) ・23:00 米・7月建設支出(前月比予想:+0.5%、6月:+0.5%) 《CS》