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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米経済指標にらみも節目140円を意識

2023/7/20 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米経済指標にらみも節目140円を意識 20日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米経済指標が堅調なら、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め長期化を期待したドル買いが見込まれる。ただ、心理的節目の140円付近で売りが観測され、上値の重さが意識されそうだ。 前日発表された英国のインフレ率は想定以上に鈍化し、主要中銀による金融引き締めの収束が意識された。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは織り込まれたが、9月以降は不透明のため金利高を抑制した。ただ、ポンド売りなどでドル買いに振れ、ユーロ・ドルは1.12ドルを割り込み、ドル・円は140円に接近。本日アジア市場でも140円を意識した売りが優勢に。日本株の下げ幅拡大による円買いもドルを下押しした。 本日は日米金融政策が注目される。植田日銀総裁の政策修正に否定的な見解で、来週は緩和継続方針への思惑から円売りがドルを押し上げる展開が続く。ただ、今晩発表の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は前回から改善もマイナス継続が見込まれ、引き締め政策を後押しする材料にはなりにくい。ドル・円は140円台では日本の為替介入が意識されるため、円売りは縮小。前日同様に節目付近は売りが出やすく、上値の重さが目立つだろう。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ユーロ圏・5月経常収支(4月:+36億ユーロ) ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.0万件、前回:23.7万件) ・21:30 米・7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:-10.0、6月:-13.7) ・22:00台 南ア中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き上げ予想) ・23:00 米・6月中古住宅販売件数(予想:421万戸、5月:430万戸) ・23:00 米・6月景気先行指数(前月比予想:-0.6%、5月:-0.7%) ・23:00 ユーロ圏・7月消費者信頼感指数速報値(予想:-15.8、6月:-16.1) 《CS》