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ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ECB内で利上げ継続に慎重姿勢も
2023/7/8 14:25
FISCO
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*14:25JST ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ECB内で利上げ継続に慎重姿勢も ■弱含み、経済指標悪化でユーロ買い縮小 今週のユーロ・ドルは強含み。欧州中央銀行(ECB)の月次調査でユーロ圏消費者のインフレ期待が一段と低下し、米国の6月連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨や民間雇用者数の大幅増などを受けてユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。しかしながら、7月7日発表の6月米雇用統計で非農業部門雇用者数は市場予想を下回ったため、年内2回の追加利上げ観測は後退し、ユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。取引レンジ:1.0834ドル-1.0977ドル。 「伸び悩みか、ECB内で利上げ継続に慎重姿勢も 来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)内部で金融引き締め長期化への反対意見が出始めており、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りは後退しそうだ。また、ドイツ経済の先行き不透明感が広がるなか、ユーロ圏の景況関連指標が市場予想を下回った場合、ユーロ売り材料となりそうだ。 予想レンジ:1.0800ドル-1.1080ドル ■弱含み、日本の円買い介入に対する警戒感高まる 今週のユーロ・円は弱含み。ナーゲル独連銀総裁が「利上げ軌道において先は長い」との発言を受け、日欧金利差拡大観測によるユーロ買い・円売りが観測された。米国の7月利上げ再開観測が広がり、ユーロ売り・米ドル買いが優勢となったことから、ユーロ買い・円売りは縮小。日本政府・日本銀行による円買い介入が警戒されたことや、ロシア国内外における地政学的リスクの増大もユーロ売りにつながり、ユーロ・円は一時155円台前半まで下落した。取引レンジ:155円39銭-157円96銭。 ■伸び悩みか、ECB内で利上げ継続に慎重姿勢も 来週のユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)内で主に南欧諸国から金融引き締め長期化に否定的な見解が聞かれるようになり、米ドル・円相場に大きな動きがない場合、リスク選好的なユーロ買い・円売りは後退しそうだ。また、ドイツ経済の不透明感が広がるなか、11日の7月ZEW独景況感調査が市場予想を下回った場合、域内経済の不透明感を嫌気したユーロ売り・米ドル買いが強まる可能性がある。 ○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント ・13日:5月鉱工業生産(4月:前月比+1.0%) 予想レンジ:154円00銭-157円50銭 《FA》
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