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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米引き締め長期化期待も債務上限問題が重石
2023/5/17 17:25
FISCO
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*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米引き締め長期化期待も債務上限問題が重石 17日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め長期化観測で、ドル買いに振れやすい地合いが続く見通し。ただ、米債務上限問題の不透明感により一段のドル買いは抑制されるだろう。 前日発表された米国の小売売上高は市場予想を下回ったが、前月分が上方修正されたほか鉱工業生産の改善と設備稼働率の高止まりが示され、金融引き締め政策を後押しする材料に。ユーロ・ドルは1.0850ドル付近に下げ、ドル・円は136円60銭台に浮上した。本日アジア市場で米金利の失速を受けドル買いは後退したが、日経平均株価が節目の30000円を上抜け、日本株高を好感した円売りによりドルは136円台を維持した。 この後の海外市場は米長期金利にらみの展開。FRB当局者からはインフレ抑止に前向きな見解が相次ぎ、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け利上げ休止観測の後退で金利高・ドル高に振れやすい。一方、米債務上限問題でデフォルト懸念は後退せず、積極的なドル買いは抑制されよう。ドル・円は日米金利差により下げづらいが、今年に入り137円台で上昇を阻止されており、高値圏での売りを意識した値動きとなりそうだ。 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・4月消費者物価指数改定値(前年比予想:+7.0%、速報値:+7.0%) ・21:30 米・4月住宅着工件数(予想:140.0万戸、3月:142.0万戸) ・21:30 米・4月住宅建設許可件数(予想:143.4万戸、3月:143.0万戸) 《CS》
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