マーケット
11/26 15:15
38,442.00
-338.14
44,860.31
+123.74
暗号資産
FISCO BTC Index
11/27 12:54:19
14,164,998
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

新興市場見通し:新興株の出遅れ解消に期待も米国発リスクに注意

2023/5/13 15:01 FISCO
*15:01JST 新興市場見通し:新興株の出遅れ解消に期待も米国発リスクに注意   ■決算佳境入りでプライム銘柄に目線集中 5月第1週(1、2日)、第2週(8-12日)の間、新興市場はもみ合いが継続。決算発表が佳境に入るなか、東京証券取引所からのPBR(株価純資産倍率)1倍割れの改善要請を受けた直後とあって、国内企業からは株主還元策の発表が相次いだ。このため、投資家の目線は東証プライム市場の銘柄に集中しやすく、新興株の商いは盛り上がりに欠ける状況が続いた。連休明けの週後半には米4月の物価指標でインフレの鈍化基調が確認され、米金利が大きく低下するなど支援材料もあったが、これも好感されず、東証株価指数(TOPIX)や日経平均が年初来高値を更新するなか、新興株は冴えない状況が継続した。なお、5月第1、2週の間の騰落率は、日経平均が+1.84%であったのに対して、マザーズ指数は+0.33%、東証グロース市場指数は+0.23%だった。 個別では、ジーニー<6562>、フォースタートアップス<7089>、デコルテHD<7372>などが決算を受けて売られ、5月第1、2週の間の値下がり率ランキング上位にランクイン。セルシード<7776>は開発製品の治験届提出の遅れが嫌気され、-25%と下落率トップになった。ほか、Ridge-i<5572>、レオス<7330>、ispace<9348>など直近の新規上場銘柄で値崩れする銘柄が見られた。一方、業績関連のリリースを材料にピアズ<7066>、ストリームM<4772>、フレクト<4414>、アプリックス<3727>などが急伸し、値上がり率ランキング上位に入った。 ■決算発表一巡で新興株に目線向くか 来週の新興市場は強含みか。日経平均やTOPIXが年初来高値を更新する一方、マザーズ指数は2月中旬以降、レンジ推移から抜け出せていない。今週は、米国の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)でインフレの鈍化基調が改めて確認でき、米金利が大きく低下する中ではあったが、冴えない展開が続いた。 しかし、来週は週初15日を過ぎれば国内企業の決算発表も一巡する。これまで決算発表に合わせた株主還元策の強化や中期経営計画の発表を背景に、東証プライム市場の銘柄に投資家の目線が向きがちだったが、こうした新興株にとって不利な環境も転換してくることが予想される。 一方、米国では地銀の経営不安が再燃しているほか、連邦政府の債務上限問題がくすぶっており、海外市場発の警戒材料には事欠かない。こうしたリスク要因が表面化してきた際には流動性リスクの高い新興株は真っ先に売り対象となるため、注意が必要だ。また、商品投資顧問(CTA)など機械的な売買主体が手掛けることのない新興株は投資家心理や市場の実体を反映しやすく、先行性が高い傾向をもつ。このため、新興株が日経平均やTOPIXにキャッチアップするのではなく、日経平均などの方が調整する形で新興株との乖離を埋めてくる展開も想定される。 ほか、ispaceなど売買代金上位の銘柄で値崩れしている銘柄が散見されるほか、足元では、日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>の発行済み投資口数が過去最多を更新する一方で、日経平均の年初来高値更新が続いており、個人投資家の含み損益の悪化状況も気掛かりだ。新興株の出遅れ解消に期待したいところだが、慎重さは引き続き保っておいた方がよさそうだ。 個別では、悪くない決算にもかかわらず出尽くし感が先行したサンウェルズ<9229>やM&A総研HD<9552>などに注目していきたい。なお、6月の新規株式公開(IPO)としてABEJA<5574>、Globee<5575>の2銘柄が決定している。 《FA》
関連銘柄 13件
3727 東証グロース
158
11/26 15:30
±0(%)
時価総額 3,433百万円
音声・データ通信サービス、通信機能付きAIドライブレコーダー等のストックビジネス事業が主力。受託開発やSESなどのシステム開発事業も展開。モバイルWiFiルーター「THE WiFi」の拡販等に注力。 記:2024/08/02
4414 東証グロース
1,601
11/26 15:30
-29(%)
時価総額 9,797百万円
DX支援等を行うクラウドインテグレーションサービスが主力。ドライバー働き方改革クラウド「Cariot」等も。コマツなど大手企業向け売上比率が高い。クラウドパートナーの開拓による商談チャネルの拡大図る。 記:2024/08/01
130
11/26 15:30
+3(%)
時価総額 15,068百万円
K-POPアーティストのマネジメント等を行うエンターテインメント事業が主力。韓流専門チャンネル「KNTV」の運営等を行うライツ&メディア事業なども手掛ける。アーティストIPビジネスの拡大等に注力。 記:2024/09/02
5572 東証グロース
2,260
11/26 15:30
±0(%)
時価総額 8,726百万円
AI活用コンサルティング・AI開発サービスを手掛ける。AIライセンス提供サービス、人工衛星データAI解析サービス等も。トヨタ自動車などが主要顧客。総合型AIシステム開発では高付加価値化に取り組む。 記:2024/10/05
6562 東証グロース
1,544
11/26 15:30
+3(%)
時価総額 27,878百万円
広告収益や広告効果を最大化するプラットフォームを提供する広告プラットフォーム事業が主力。マーケティングSaaS事業、海外事業も手掛ける。広告プラットフォーム事業ではエンタープライズ層の開拓などを進める。 記:2024/06/29
7066 東証グロース
730
11/26 15:30
-1(%)
時価総額 7,309百万円
通信キャリア、端末メーカーや携帯販売店向けコンサルや販促支援を展開。オンライン接客システムやビデオコールセンターシステム等を手掛ける。オンライン接客事業領域は堅調。AIボーディング事業も拡大進める。 記:2024/09/18
7089 東証グロース
1,127
11/26 14:55
+7(%)
時価総額 4,109百万円
スタートアップ・成長企業向け人材紹介などを行うタレントエージェンシーサービスが主力。スタートアップ情報プラットフォーム「STARTUP DB」の運営等も。タレントエージェンシーサービスに経営資源集中。 記:2024/09/02
1,285
3/27 15:00
-9(%)
時価総額 15,901百万円
独立系の資産運用会社。ひふみ投信、ひふみプラスなどの投資信託を運用。国内小型株を投資対象とするアクティブ運用の公募投資信託「ひふみマイクロスコープpro」を新規設定。市況好調もあり、3Q累計は増収・増益。 記:2024/02/23
283
11/26 15:30
-2(%)
時価総額 1,605百万円
フォトウエディングサービスが主力。ウエディングフォトの撮影件数シェアで国内トップ。アニバーサリーフォトスタジオ「HAPISTA」の運営等も。コスト競争力などが強み。HAPISTA浅草店などを新規出店。 記:2024/06/07
7776 東証グロース
529
11/26 15:30
-23(%)
時価総額 18,333百万円
東京女子医大発のバイオベンチャー。細胞培養器材の販売のほか、再生医療受託事業、細胞シート再生医療事業を手掛ける。細胞培養技術に強み。細胞培養器材事業では既存代理店との協業強化で器材製品の拡販図る。 記:2024/06/24
9229 東証プライム
926
11/26 15:30
-72(%)
時価総額 32,614百万円
パーキンソン病専門介護施設「PDハウス」を運営。医療特化型住宅「太陽のプリズム」の運営、福祉用具のレンタル、加圧トレーニング事業等も。石川県金沢市に本社。PDハウスは新規エリアの展開加速などに注力。 記:2024/10/10
9348 東証グロース
511
11/26 15:30
-11(%)
時価総額 47,671百万円
月面開発事業を展開。顧客の荷物を月周回軌道・月面まで輸送するペイロードサービスが中核。パートナーシップサービス、データサービス等も。「HAKUTO-R」ミッション2を最速で24年12月に打ち上げへ。 記:2024/10/05
9552 東証プライム
2,083
11/26 15:30
-102(%)
時価総額 123,549百万円
独立系M&A仲介企業。完全成功報酬制の料金体系などで優位性。譲渡企業の業種は製造業、建設業、情報通信業が多い。年間問い合わせ件数は5000件超。M&Aアドバイザーの採用は順調。成約件数は順調に増加。 記:2024/06/17