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前場に注目すべき3つのポイント~27500円水準での攻防、先物主導でショートカバーの動きが強まる展開も想定~

2023/1/27 8:43 FISCO
*08:43JST 前場に注目すべき3つのポイント~27500円水準での攻防、先物主導でショートカバーの動きが強まる展開も想定~ 27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:27500円水準での攻防、先物主導でショートカバーの動きが強まる展開も想定 ■信越化、23/3上方修正 営業利益9950億円←9400億円 ■前場の注目材料:スズキ、30年度までに設備投資・研究開発4.5兆円、電動化に2兆円 ■27500円水準での攻防、先物主導でショートカバーの動きが強まる展開も想定 27日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅さが意識されそうである。26日の米国市場はNYダウが205ドル高だった。10-12月期国内総生産(GDP)が予想を上回ったため景気見通し改善に伴う買いが先行した。テスラは第4四半期決算で同四半期の納車台数が過去最高に達したことがけん引し売上高、利益が予想を上回ったほか、従来のガイダンスを維持し23年も約180万台生産する軌道であることを表明したことが好感され2ケタの上昇。ハイテク株は買戻しが継続し、終日堅調な展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円高の27500円。円相場は1ドル130円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開から始まることになりそうだ。節目の27500円ではこう着感が強まる可能性があるほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、模様眺めムードを強めてくる可能性はあるだろう。また、決算発表が本格化するなか、インテルは調整後の1株利益が予想を下回ったほか弱い見通しが嫌気され、時間外取引で大幅下落していることが重荷となりやすい。 一方で、決算が嫌気され時間外で下落していたラムリサーチは2%近い上昇を見せたこともあり、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などへの買戻しに向かわせそうである。また、信越化<4063>の決算が材料視されやすいとみられ、指数インパクトの大きい値がさ株の強い値動きにより、やや日経平均型優位の展開が期待されそうだ。そのため、27500円水準でのこう着を想定するものの、底堅さが意識される局面においては、FOMCを控えた先物主導でショートカバーの動きが強まる展開もありそうだ。 物色の流れとしては決算を手掛かりとした個別物色のほか、日経平均の底堅い値動きを受けて、個人主体の中小型株物色も活発化しそうだ。そのほか、テーマ性のある材料株などへも短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。週末要因から利食いが強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに。 ■信越化、23/3上方修正 営業利益9950億円←9400億円 信越化<4063>は2023年3月期業績予想の修正を発表。売上高は2兆7000億円から2兆7800億円、営業利益を9400億円から9950億円に上方修正した。主力の塩化ビニール樹脂を手掛ける生活環境基盤材料事業を中心に好調な推移を見込む。期末配当を従来計画から50円引き上げ、1株あたり275円とする。年間配当は前期比100円増の500円を計画する。あわせて、3月31日を基準日として1株を5株に分割すると発表した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(33949.41、+205.57) ・ナスダック総合指数は上昇(11512.41、+199.06) ・シカゴ日経先物は上昇(27500、大阪比+120) ・1ドル=130.20-30円 ・SOX指数は上昇(2966.60、+47.61) ・VIX指数は低下(18.73、-0.35) ・米原油先物は上昇(81.01、+0.86) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・スズキ<7269>30年度までに設備投資・研究開発4.5兆円、電動化に2兆円 ・三井物産<8031>三井物産・JAXAなど、空飛ぶクルマ管理システム実証 ・三菱重<7011>JAXAと「H2A」打ち上げ成功、情報収集衛星を搭載 ・日機装<6376>医療機器の開発加速、東京・東村山の新拠点始動 ・三井物産<8031>環境配慮型インフラファンド組成、独パトリシアと650億円規模 ・丸紅<8002>会社分割で国内IT新会社設立、持ち株会社体制に移行 ・丸紅<8002>空飛ぶクルマ購入予約、英バーティカルの「VX4」25機 ・トヨタ<7203>チェコ工場を1カ月停止、半導体不足響く ・SMC<6273>岩手の工場複線化、BCP対策・生産能力増強 ・凸版印刷<7911>空中タッチディスプレー大型化、24年度に12.1インチ量産 ・アース製薬<4985>害虫駆除の効果1年、殺虫くん煙剤を来月発売 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 1月東京都区部消費者物価指数(生鮮食品除く)(前年比予想:+4.2%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 12件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4985 東証プライム
5,480
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 121,711百万円
殺虫剤等の虫ケア用品、口腔衛生用品等の日用品が柱。大塚製薬系。アースノーマット、バスロマンなどロングセラー商品多数。DOE4%目安。26.12期営業利益70億円目標。海外サプライチェーンの強化図る。 記:2024/10/21
6273 東証プライム
66,580
11/22 15:30
-230(%)
時価総額 4,485,428百万円
空気圧制御機器メーカー。方向制御機器や駆動機器、空気圧補助機器、温調機器等の製造・販売を行う。空気圧機器で世界トップシェア。豊富な品揃えなどが強み。千葉県柏市の新技術センターは25年9月に完成予定。 記:2024/10/04
6376 東証プライム
997
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 68,968百万円
産業用ポンプ・システム等のインダストリアル事業、血液透析関連製品等のメディカル事業、航空宇宙事業を展開。ジェットエンジンナセル部品「カスケード」で世界トップシェア。産業用ポンプ・システムは収益性回復傾向。 記:2024/07/26
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7011 東証プライム
2,309
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 7,789,753百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7269 東証プライム
1,638
11/22 15:30
-38(%)
時価総額 3,217,992百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7911 東証プライム
4,026
11/22 15:30
+22(%)
時価総額 1,283,110百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
8002 東証プライム
2,395.5
11/22 15:30
+6.5(%)
時価総額 4,015,766百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07