マーケット
10/11 15:15
39,605.80
+224.91
42,863.86
+409.74
暗号資産
FISCO BTC Index
10/14 19:19:42
9,675,313
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

新興市場見通し:需給悪化のピーク超えた可能性、押し目買い機運の高まりに期待、IPOは6社

2022/12/24 14:18 FISCO
*14:18JST 新興市場見通し:需給悪化のピーク超えた可能性、押し目買い機運の高まりに期待、IPOは6社 ■日銀ショックで新興株に売り膨らむ 今週の新興市場は続落。米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が必要以上に過剰に金融引き締めを続ける懸念などから、週初から売りが先行。20日には日本銀行が金融政策決定会合で予想外の政策修正を発表。イールドカーブ・コントロール(YCC)における長期金利の変動許容幅を拡大させたことが実質的な利上げと捉えられ、株式市場で売りが膨らむ中、新興株はとりわけ厳しい下落に見舞われた。また、引き続き新規株式公開(IPO)ラッシュに伴う需給面での重荷がネガティブに作用したほか、年末特有の個人投資家の損出し売りなども重石として働いたもよう。結局、マザーズ指数などは前の週からの下落の流れが止まらず、週末まで7日続落となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が−4.69%であったのに対して、マザーズ指数は−8.72%、東証グロース市場指数は−8.66%だった。 時価総額上位銘柄では、上位20銘柄のうち週間で上昇したのはスカイマーク<9204>(+1.4%)の1社のみだった。また、東証グロース市場において週間で上昇したのはわずか27銘柄に限られ、ほぼ全面安だった。主力処ではビジョナル<4194>が−15.6%、ANYCOLOR<5032>が−15.0%、M&A総合研究所<9552>が−14.5%、セルソース<4880>が−15.0%、弁護士ドットコム<6027>が−12.6%、などとなった。 ■金利動向に注意も、リバウンドを意識 来週・再来週の新興市場は強含みか。引き続きIPOラッシュが需給面での重荷となる。ただ、地方上場案件を含め、来週の新規上場は6社とピーク時に比べて少ない。また、年末特有の個人投資家の損出し売りもすでに一巡してきたと推察され、需給面での重荷は大分和らいでくるだろう。そうした意味では、ここは押し目買い妙味が高まっている局面と積極的に捉えたい。 一方、海外勢の多くがすでにクリスマス休暇などに入って全体的に商いが薄い中、米債券市場の動きには留意が必要だ。日銀のサプライズ政策修正を契機に、グローバルな金利上昇圧力が再燃している。一時3.4%台前半まで低下していた米10年債利回りは3.75%まで上昇してきている。年末にかけて米国2年債、5年債、7年債の入札が相次ぐため、薄商いの中、金利動向には注意を払いたい。 年明けは12月に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表などもあり、金利動向次第のところではあるが、IPOラッシュが完全に一巡し、年末の損出し売り懸念も完全になくなる中、年末にかけて大きく売り込まれてきた小型株を中心に押し目買い妙味が強まると想定する。市場の関心が金融政策から景気動向に移っている中、米国ではISM景気指数など重要指標が発表される。東証プライム市場の景気敏感株・大型株が敬遠されがちな中、新興市場の中小型株が相対的に有利になってくると考える。一方、週末には米雇用統計の発表が控えるため、週末を跨ぐリスクは意識されやすい。利益がある程度取れれば、持ち高調整が膨らみやすい週末前にはいったん利益を確定することを推奨する。 個別では、直近IPOのトリドリ<9337>やフーディソン<7114>がユニークな事業モデルと高業績ながら上場後の株価推移が良くないため、再評価機運の高まりに期待したい。既存ではビジョナル<4194>なども再評価に期待。ほか、サンクゼール<2937>やtripla<5136>なども面白い。triplaは旅行業界の需要が急回復する中、人手不足が続いているため、好業績が期待できそうだ。 《FA》
関連銘柄 10件
2937 東証グロース
2,050
10/11 15:00
+3(%)
時価総額 18,122百万円
ジャム、ワイン等の製造・販売を行う。サンクゼール、久世福商店、MeKELなどを展開。グループ店舗数は170店舗超。長野県上水内郡に本社。FBCプログラムの充実化、生産・供給能力の拡大などに取り組む。 記:2024/08/09
4194 東証プライム
8,260
10/11 15:00
+240(%)
時価総額 317,110百万円
会員制転職サイト「ビズリーチ」、採用管理や勤怠管理等の「ハーモス」を運営。国内最大級の求荷求車サービス「トラボックス」等も。ビズリーチの累計導入企業数は2万8900社超。ハーモスは売上が順調に拡大。 記:2024/05/10
4880 東証プライム
1,207
10/11 15:00
-25(%)
時価総額 22,553百万円
再生医療関連事業等を手掛けるバイオベンチャー。脂肪由来幹細胞加工受託サービス、血液由来加工受託サービスのほか、化粧品の開発・販売等も。卵子凍結あんしんバンクは福利厚生として上場企業中心に導入進む。 記:2024/08/26
5032 東証プライム
2,312
10/11 15:00
-48(%)
時価総額 144,086百万円
VTuberグループ「にじさんじ」の運営が主力。英語圏におけるVTuberビジネス「NIJISANJI EN」等も手掛ける。29歳以下のユーザーが多い。ANYCOLOR ID数は119万アカウント超。 記:2024/05/12
5136 東証グロース
1,173
10/11 15:00
-29(%)
時価総額 6,193百万円
宿泊施設向け予約エンジンの提供を行う。自社Web宿泊予約システム「tripla Book」などが主要サービス。導入施設数は7100超。宿泊施設向け予約管理システム「tripla Link」の提供を開始。 記:2024/06/11
6027 東証グロース
3,030
10/11 15:00
+115(%)
時価総額 67,502百万円
法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」、税務相談ポータルサイト「税理士ドットコム」を運営。クラウド型電子契約サービス「クラウドサイン」等も。クラウドサインでは大企業を中心に顧客獲得の強化を図る。 記:2024/08/05
7114 東証グロース
1,201
10/11 14:58
+6(%)
時価総額 5,235百万円
飲食店向け食品Eコマースサービス「魚ポチ」、個人向け鮮魚セレクトショップ「sakana bacca」の運営を行う。食品事業者向け人材紹介サービスも。HRサービスでは飲食店向け営業の強化などに取り組む。 記:2024/07/04
9204 東証グロース
639
10/11 15:00
-5(%)
時価総額 38,550百万円
羽田・神戸・福岡路線、茨城等の独自路線に強みを持つ航空会社。22年12月に再上場。定時運航率は国内トップ。マイページ登録者数は25万人超。次世代機材の導入や運航効率の改善、地方自治体等との連携を図る。 記:2024/08/05
9337 東証グロース
1,475
10/11 15:00
-56(%)
時価総額 4,567百万円
インフルエンサー専用案件探しアプリ「toridori base」の運営を行う。インフルエンサー専門成果報酬型広告システム「toridori ad」等も。toridori baseの顧客数は6500社超。 記:2024/08/22
9552 東証プライム
2,953
10/11 15:00
+93(%)
時価総額 170,258百万円
独立系M&A仲介企業。完全成功報酬制の料金体系などで優位性。譲渡企業の業種は製造業、建設業、情報通信業が多い。年間問い合わせ件数は5000件超。M&Aアドバイザーの採用は順調。成約件数は順調に増加。 記:2024/06/17