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今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに拡大する可能性は低い見通し

2022/12/9 8:29 FISCO
*08:29JST 今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに拡大する可能性は低い見通し ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/01/25)まで上昇。英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、ユーロ・円は一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長く伸び悩んだが、日欧金利差は当面拡大する可能性が高いことから、一時148円40銭(2022/10/21)まで買われている。欧州中央銀行(ECB)は0.75ポイント幅の大幅利上げには慎重であるとみられている。ユーロ圏の景況感が悪化することは想定内だが、ECBは2%インフレへの回帰を目指しており、2023年も複数回の利上げが行われる可能性がある。新たなユーロ売り材料が提供されない場合、リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。 【ユーロ売り要因】 ・欧州におけるエネルギー供給不安 ・欧州諸国の財政悪化、景気後退入りのリスク増大 ・米ドル・円相場の急落 【ユーロ買い要因】 ・日欧金利差拡大観測 ・ドイツのインフレ率は高止まりの様相 ・欧州諸国は代替エネルギーを今年後半までに確保する可能性 《FA》