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前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後はこう着感の強い相場展開に~

2021/12/6 8:37 FISCO
*08:37JST 前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後はこう着感の強い相場展開に~ 6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:売り一巡後はこう着感の強い相場展開に ■内田洋、1Q営業利益 25.65億円、ウチダエスコにTOB 1株4130円 ■前場の注目材料:サワイGHD、小林化工の後発薬製造機能取得 ■売り一巡後はこう着感の強い相場展開に 6日の日本株市場は、米株安を受けて売り先行ながら、次第にこう着感が強まりそうである。3日の米国市場ではNYダウが59ドル安、ナスダックは295ポイント安だった。米議会がつなぎ予算案を可決、政府機関閉鎖が回避されたため安心感から買い先行で始まったものの、国内で変異株(オミクロン株)感染が拡大、さらに、11月雇用統計で雇用者数が予想の半分の伸びにとどまり失望感から下落に転じた。また、連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和解消の軌道に変わりはなく、金融緩和解除への警戒感も重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比280円安の27790円。円相場は1ドル112円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。ただし、週末の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから先物市場ではロール中心の売買となる。短期筋の売買のほかは積極的にトレンドを取りに行く動きは限られると考えられ、売り一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。先週の日経平均は27500円~28000円辺りでのもち合いを見せていたこともあり、引き続き同水準でのレンジ推移になりそうだ。 また、変異株(オミクロン株)については、世界各地で感染が広がっているものの、重症化の動きは見られていないなど、楽観的な見方は禁物ながらも過度な警戒感は収まる可能性はありそうだ。今来週にもファイザーの既存のワクチン効果が発表される可能性もあることから、センチメントの改善に繋がる可能性あるため、売り方にとっても仕掛けづらい状況だろう。 もっとも、VIX指数は1月の年初来高値水準に接近していることからリスクオフに向かいやすく、リバウンド機運もたかまりづらいところである。そのため、物色の流れとしては個別に材料のある銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりそうだ。また、ナスダックのトレンドが悪化を見せてきているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの動向には引き続き注視する必要があるだろう。 ■内田洋、1Q営業利益 25.65億円、ウチダエスコにTOB 1株4130円 内田洋<8057>が発表した第1四半期業績は、売上高が前年同期比5.7%増の430.71億円、営業利益が25.65億円(前年同期は2.3億円)だった。コンセンサス(10億円程度)を上回った。教育ICTにおいて競争力が発揮しやすい複合化した案件が通常のサイクルの第1四半期に戻り、首都圏を中心にオフィス構築案件も回復した。なお、連結子会社のウチダエスコ<4699>に対するTOB(株式公開買い付け)を決議したと発表。買い付け価格は1株あたり4130円。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(28029.57、+276.20) ・米長期金利は低下 ・米国景気の拡大 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・サワイGHD<4887>小林化工の後発薬製造機能取得 ・スズキ<7269>国内2工場で月内1日停止 ・トヨタ<7203>電動車戦略、ZEV販売を西欧で30年50%に ・日産自<7201>ドコモとカーシェアで提携、新サービスで電動車普及促進 ・酉島製作所<6363>豪AFH買収、環境分野参入 ・クボタ<6326>鉄管で海外100億円、米東海岸開拓 ・TIS<3626>インテックと企業のデータ連携支援、API基盤構築開始 ・CTC<4739>デジタルエッジにDC資産の所有権譲渡 ・AGC<5201>米家電産業向けガラス社の株式売却 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 11件
3626 東証プライム
3,637
11/27 15:30
±0(%)
時価総額 859,179百万円
独立系総合ITサービス会社。広域ITソリューション、産業IT等を展開。クレジットカードなど金融向けに強み。ビジネスパートナーは3000社超。オファリングサービスは順調。27.3期売上高6200億円目標。 記:2024/06/13
4699 東証スタンダード
4,120
5/26 14:53
+5(%)
時価総額 14,832百万円
内田洋行傘下のICTサービス会社。学校や自治体向けに強み。オフィス移転やOA消耗品販売も。オフィスシステム事業は堅調。働き方改革に対応したリニューアル案件の増加などが寄与。22.7期1Qは大幅増益。 記:2022/01/26
4,315
11/30 15:00
±0(%)
時価総額 1,035,600百万円
伊藤忠傘下のシステムインテグレータ大手。マルチベンダー対応に強み。今年8月に親会社が完全子会社化に向けたTOBを発表。TOB価格は1株4325円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期3Q累計は増収増益。 記:2023/09/14
2,052.5
11/27 15:30
+36(%)
時価総額 269,840百万円
ジェネリック医薬品大手の沢井製薬を中核とする持株会社。循環器官用薬、消化器官用薬、中枢神経系用薬などが主力。製剤開発力などが強み。既存生産設備の稼働率向上図る。中計では27.3期売上高2200億円目標。 記:2024/09/02
5201 東証プライム
4,580
11/27 15:30
-70(%)
時価総額 995,852百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
6326 東証プライム
1,907.5
11/27 15:30
-15.5(%)
時価総額 2,244,492百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6363 東証プライム
2,305
11/27 15:30
-53(%)
時価総額 66,951百万円
産業用ポンプ専業メーカー。国内向け火力発電用や中東向け海水淡水化設備用に実績。海水淡水化プラントは世界トップ。海外売上高比率5割超。官公需は受注堅調。海外向けは淡水化プラントなど拡大。資材価格高騰が重し。 記:2024/06/27
7201 東証プライム
373.5
11/27 15:30
-18.6(%)
時価総額 1,576,437百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,571
11/27 15:30
-96.5(%)
時価総額 40,608,912百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7269 東証プライム
1,580
11/27 15:30
-51(%)
時価総額 3,104,046百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
8057 東証プライム
6,810
11/27 15:30
-80(%)
時価総額 70,953百万円
法人向けERP・業務システム等を手掛ける情報関連事業が柱。1910年創業。教育ICT環境構築等の公共関連事業、オフィス家具等のオフィス関連事業も。クラウド型会議室運用支援サービス等のICTサービスは順調。 記:2024/08/12