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利益確定売り優勢も想定内の一服に【クロージング】

2021/9/15 16:02 FISCO
*16:02JST 利益確定売り優勢も想定内の一服に【クロージング】 15日の日経平均は4営業日ぶりに反落。158.39円安の30511.71円(出来高概算12億株)で取引を終えた。前日に31年ぶりの高値を記録するなど、短期間に急騰したことで景気敏感株を中心に幅広い銘柄に利益確定の売りが優勢となった。また、中国の不動産大手のデフォルト懸念や午前11時に発表された中国の8月の小売売上高と鉱工業生産が市場予想を下回ったことも投資マインドを冷やす要因となり、一時30347.30円まで下げ幅を広げた。ただ、政策期待が根強いうえ、買い遅れている投資家も多く、押し目を拾う動きも散見され売りが一巡した後は下げ渋りとなった。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1700を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、海運を除く32業種が下落。不動産、証券・商品先物、金属製品、繊維などの下げが目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、エムスリー<2413>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、テルモ<4543>がしっかりだった。一方、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、日東電工<6988>、アサヒ<2502>、信越化<4063>が軟調だった。 急ピッチの上昇で高値警戒感が台頭し、利食い売りが先行した。また、米アップルが新型iPhoneを発表したが、想定通りの内容でサプライズはなかったと受け止められ、村田製<6981>といったアップル関連の一角が売られた。また、中国リスクを警戒視する動きが強まり、ソフトバンクGの下落率は一時6%を超えていた。一方、市況の堅調推移や配当利回りの高さなどが注目され海運株が大きく値を上げた。 日経平均はひとまず反落する形になったが、8月下旬から調整らしい調整がなかっただけに、当然の一服との指摘が多い。また、心理的な節目である30500円台を終値では維持できたことから、先高期待の表れとみる向きもいるようだ。新型コロナウイルスの新規感染者の減少傾向が見られ経済再開への期待も根強いほか、次期政権による経済対策への期待もあり、目先は利食い売りや戻り待ちの売りなどをこなしながら底堅く推移することが想定される。 《FA》
関連銘柄 11件
2413 東証プライム
1,249.5
11/15 15:30
-41.5(%)
時価総額 848,498百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
1,675.5
11/15 15:30
-77.5(%)
時価総額 2,548,452百万円
国内ビール大手のアサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品などを傘下に収める持株会社。欧州、オセアニア、東南アジアでも事業展開。日本は主力ブランドに経営資源投下。オセアニアは商品ポートフォリオを強化。 記:2024/09/01
4063 東証プライム
5,687
11/15 15:30
+37(%)
時価総額 11,383,622百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4543 東証プライム
3,044
11/15 15:30
-11(%)
時価総額 4,537,682百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
9,819
11/15 15:30
-216(%)
時価総額 16,199,799百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6981 東証プライム
2,634
11/15 15:30
+21.5(%)
時価総額 5,243,275百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
6988 東証プライム
2,476.5
11/15 15:30
-27.5(%)
時価総額 1,750,294百万円
1918年創業の高機能材料メーカー。偏光板やフレキシブルプリント基板等のオプトロニクス部門、インダストリアルテープ部門が柱。核酸の受託製造、衛生材料等も。情報機能材料ではハイエンド製品向けに注力。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,300
11/15 15:30
+290(%)
時価総額 10,517,416百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,026
11/15 15:30
-17(%)
時価総額 11,016,218百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
50,240
11/15 15:30
+650(%)
時価総額 15,987,423百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,920
11/15 15:30
+77(%)
時価総額 13,112,355百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17