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前場に注目すべき3つのポイント~押し目狙いのタイミングを冷静に待ちたいところ

2020/2/17 8:43 FISCO
*08:43JST 前場に注目すべき3つのポイント~押し目狙いのタイミングを冷静に待ちたいところ 17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:押し目狙いのタイミングを冷静に待ちたいところ ■前場の注目材料:東京海上、3Q経常利益3.2%減、コンセンサス範囲内 ■KDDI、5Gで建機遠隔制御・施工状況を即把握、KDDIなど、実証実験に成功 ■押し目狙いのタイミングを冷静に待ちたいところ 17日の日本株市場は、新型コロナウイルスによる肺炎への警戒感を一段と強めているなか、こう着感の強い相場展開が続きそうである。14日の米国市場では、NYダウが25ドル安、ナスダックは19Pt高と小動きだったが、日本では新型肺炎の感染者が拡大しており、センチメントは悪化傾向に振れやすいところではある。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の23535円。円相場は1ドル109円70銭台で推移している。 日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行の展開となり、テクニカル面では支持線として意識されていた25日線を割り込んできそうである。ギャップスタートとなることで、上にアイランドリバーサル形状を残す格好となり、直近の上昇でシグナル好転をみせていたが、一転、シグナルが悪化する可能性もある。 米国市場は17日がプレジデンツ・デーの祝日で休場となるため、海外勢のフローも限られてくる。これにより、薄商いの中を短期筋の先物主導のインデックス売買に振らされやすくもなりそうである。ただし、週末でのコロナウイルス報道リスクは引き続きあったため、若干弱含みの相場展開は想定内といったところであろう。また、楽観はできない状態ではあるものの、市場はパニック的な流れにはなっていないとみられる。 市場の関心は新型肺炎の封じ込めであり、感染者がピークアウトするようであれば、押し目を待ち構えていたヘッジファンドなどのロングポジションが積み上がる可能性もあるだろう。先週までで決算発表が一巡し、今後は3月末に向けた権利・配当取りを意識した流れも出てくるところである。今回の決算ではイレギュラー的に売られた銘柄も多いとみられるため、こういった銘柄へは押し目を窺う流れも意識されてくる可能性がありそうだ。 不安定な相場環境ではあるが、しばらくは押し目狙いのタイミングを冷静に待ちたいところである。 ■東京海上、3Q経常利益3.2%減、コンセンサス範囲内 東京海上<8766>の第3四半期経常利益は前年同期比3.2%減の2992.21億円だった。10-12月期は1517.36億円となり、コンセンサス(1550億円)を若干下回る。純利益は同2%増の2266億円だった。自然災害が前年同期に比べ減少したことで、保険引受利益が伸びた。一方、海外での再保険子会社の売却が響き、売上高にあたる正味収入保険料は1%減の2兆7102億円だった。 ■前場の注目材料 ・ナスダック総合指数は上昇(9731.18、+19.21) ・VIX指数は低下(13.68、-0.47) ・米原油先物は上昇(52.05、+0.63) ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・株安局面での自社株買い ・来期の業績回復期待 ・JDI<6740>VR液晶量産、高精細1058ppiで薄型・軽量に貢献 ・トヨタ<7203>新型肺炎/中国3工場を再開、安定調達にめど ・ケーヒン<7251>北米体制再編、4輪部品生産の2子会社合併 ・KDDI<9433>5Gで建機遠隔制御・施工状況を即把握、KDDIなど、実証実験に成功 ・NTTドコモ<9437>5G映像配信システム開発 ・日本ガイシ<5333>蓄電池で新事業部、亜鉛二次電池、収益化急ぐ ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 10-12月期GDP1次速報(前期比年率予想:-3.8%、7-9月期:+1.8%) <海外> ・米国休場(プレジデンツデー) 《SF》
関連銘柄 7件
5333 東証プライム
2,031
11/8 15:30
-21(%)
時価総額 633,585百万円
ガイシで世界首位。自動車排ガス浄化用セラミックスやNAS電池なども。自動車関連が堅調。半導体装置関連も回復。NAS電池は独水素製造会社から受注。パワー半導体向け絶縁放熱回路基板の生産能力を大幅に増強へ。 記:2024/07/22
6740 東証プライム
21
11/8 15:30
-2(%)
時価総額 81,488百万円
ディスプレイデバイスメーカー。自動車用ディスプレイの車載向けが主力。スマートウォッチやVR機器等の民生機器用ディスプレイ、医療用モニター等も手掛ける。超高輝度1600nitsノートPC用eLEAPを開発。 記:2024/04/30
7203 東証プライム
2,662.5
11/8 15:30
-99.5(%)
時価総額 42,054,153百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7251 東証1部
2,597
11/10 15:00
+3(%)
時価総額 192,139百万円
自動車部品メーカー。四輪向け電動車用制御や空調システム、二輪車用キャブレター等を手掛ける。同社含むホンダ系3社等と経営統合へ。20.3期は二輪車向けが堅調も、四輪車製品は国内や北米向けが低調に推移した。 記:2020/07/23
5,970
11/8 15:30
+68(%)
時価総額 12,178,800百万円
メガ損保の一角。生保も。M&Aで海外拡大。北米を中心とする海外保険事業、アセットマネジメント事業なども。損害保険事業は国内事業の自動車保険料率改定、海外事業の成長により好調な業績推移を見込む。30年3月末までに政策保有株ゼロにする方針。 記:2024/05/09
9433 東証プライム
4,905
11/8 15:30
+70(%)
時価総額 10,751,005百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9437 東証1部
3,880
12/24 15:00
±0(%)
時価総額 12,527,081百万円
NTTグループの中核を担う国内最大の携帯キャリア。金融・決済など非通信領域の強化に力注ぐ。21.3期1Qはコロナ禍で国際ローミング急減。だが非通信領域の拡大などで補う。通期では利益反発・連続増配を見込む。 記:2020/09/03