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ハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きに期待

2023/1/10 8:28 FISCO
*08:28JST ハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きに期待  10日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが112ドル安だった一方で、ナスダックは66ポイント高だった。雇用統計やISM非製造業景気指数を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが一段と減速するとの見方から買い先行で始まった。その後、アトランタ連銀のボスティック総裁やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁が依然、ピーク金利5%以上の必要性を主張したため、目先の利益を確定させる動きとなった。パウエルFRB議長の講演や消費者物価指数(CPI)を控えていることも利食いに向かわせたようだ。シカゴ日経225先物は大阪比265円高の26195円。円相場は1ドル131円90銭台で推移している。  シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで上値を抑えられていた5日線を明確に上放れてきた。年初の下落でつけた25570円と10月安値とのダブルボトム形成からのリバウンドによって26000円を上放れてきたことから、26000円~26500円辺りでのレンジ推移が意識されてきそうだ。まずは買い一巡後の底堅さを見極めることになろうが、26000円水準での底堅さが意識されてくるようだと、ショートカバーを狙ったリバウンドの動きが強まる可能性も期待されそうだ。  26500円辺りが意識されてくるようだと、昨年12月20日の日銀の金融政策決定会合後の急落部分を埋めてくる動きなども意識されてくる可能性があるため、相対的に弱い動きが目立っていたハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きが入りやすいだろう。NT倍率は年初に大きく低下した後はNTショートの巻き戻しの動きにより、リバウンドの動きを見せてきている。米国においてもディフェンシブ株には利益確定売りが見られる一方で、大型テック株の一角や半導体株などには買戻しとみられる動きだった。そのため、日経平均型優位のリバランスとなろう。  物色としてはインデックスに絡んだ商いのほかは、米CPIの発表を控えていることもあり、こう着感が強まってくる局面においては、中小型株での短期的な値幅取り狙いの商いになりそうだ。また、直近IPO銘柄を見直す動きも見られており、足もとで調整一巡感のほか、強いトレンドを形成している銘柄などには個人の資金が向かいやすいと考えられる。 《AK》