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25日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で続落、科技指数は0.8%上昇

2022/2/25 18:00 FISCO
*18:00JST 25日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で続落、科技指数は0.8%上昇 25日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比134.38ポイント(0.59%)安の22767.18ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が39.26ポイント(0.49%)安の7991.64ポイントとそろって続落した。売買代金は1426億9970万香港ドルにやや縮小している(24日は1769億5660万香港ドル)。 外部環境の不透明感が重しとなる流れ。ウクライナ情勢を巡っては、ロシア軍が24日、首都キエフを含む14地域を攻撃した。空港を含む軍事施設83カ所を破壊したほか、チェルノブイリ原子力発電所などを掌握したもよう。それに対し、欧米はさらに強力な制裁措置を発動している。世界経済の混乱も警戒された。ただ、下値は限定的。前日の下げが大きかっただけに、自律反発狙いの買いもみられる。また、中国経済対策の期待感も相場を支えた。中国では来週末の3月5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する。景気テコ入れに向け、各種方針が打ち出される見通しだ。(亜州リサーチ編集部) 石油・石炭セクターに売りが先行。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.8%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.2%安、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.0%安、エン鉱能源集団(1171/HK)が7.5%安、中国中煤能源(1898/HK)が6.0%安、中国神華能源(1088/HK)が4.9%安で引けた。石炭株については、燃料炭相場の急低下も売り材料視されている。 中国不動産セクターも安い。融創中国HD(1918/HK)が5.3%、万科企業(2202/H)が3.9%、華潤置地(1109/HK)が3.3%、中国金茂HD(817/HK)が2.9%ずつ下落した。 香港・本土の銀行セクターもさえない。渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が3.1%安、中銀香港(2388/HK)が2.6%安、HSBC(5/HK)が2.5%安、中国建設銀行(939/HK)と中国工商銀行(1398/HK)がそろって1.5%安で取引を終えた。 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄はしっかり。ハンセン科技指数は0.8%高と反発した(前日は4.3%安で指数公表以来の安値を更新)。個別では、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(金蝶国際ソフト:268/HK)が7.1%高、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)と動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)がそろって5.1%高と値を上げている。 中国発電セクターも高い。華能国際電力(902/HK)が13.8%、中国電力国際発展(2380/HK)が12.1%、華電国際電力(1071/HK)が8.4%、華潤電力HD(836/HK)が8.2%ずつ上昇した。発展改革委員会は燃料炭価格について、高騰の際に介入し、市況を安定化させるという方針を示している。 一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.63%高の3451.41ポイントで取引を終了した。発電株が高い。医薬品株、ITハイテク株、消費関連株、素材株、インフラ関連株、運輸株なども買われた。半面、石油・石炭株は安い。金融株、不動産株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》