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概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅に値上がり、資金流出の警戒感が後退

2020/6/9 10:44 FISCO
*10:44JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅に値上がり、資金流出の警戒感が後退 【ブラジル】ボベスパ指数 97644.67 +3.18% 8日のブラジル株式市場は7日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比3007.61ポイント高(+3.18%)の97644.67で取引を終了した。94635.2から97693.5まで上昇した。 小幅高で寄り付いた後は上げ幅をじりじりと拡大させた。海外市場の上昇が引き続き支援材料となり、ブラジル株への買いも広がった。また、米中経済指標の改善や世界的な経済活動の再開なども好感された。一方、国内における新型コロナウイルスの感染状況が改善されていないことが引き続き懸念材料となった。 【ロシア】MICEX指数 2796.30 +0.13% 8日のロシア株式市場は小幅続伸。主要指標のMOEX指数は前日比3.56ポイント高(+0.13%)の2796.30で取引を終了した。2782.92から2825.31まで上昇した。 中盤は上値を追う展開を示したが、終盤は上げ幅を大幅に縮小させた。海外市場の上昇が引き続き支援材料。また、モスクワ市長が自身のブログで、同市で実施されているロックダウン(都市封鎖)が9日から解除すると発言したことも景気の回復期待を高めた。一方、指数の上値は重い。原油価格の下落が圧迫材料となったほか、最近の上昇で足元では高値警戒感も強い。 【インド】SENSEX指数 34370.58 +0.24% 8日のインドSENSEX指数は続伸。前日比83.34ポイント高(+0.24%)の34370.58、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同25.30ポイント高(+0.25%)の10167.45で取引を終えた。 高く寄り付いた後は上げ幅をじりじりと縮小させた。国内の経済活動が段階的に再開されることが景気の回復期待を高めた。ショッピングモールや小売店舗、ホテルなどが条件付きできのう8日からの営業再開は認められている。また、外国人投資家(FII)の買い越しも支援材料。FIIはこの日までに8日連続の買い越しとなった。 【中国本土】上海総合指数 2937.77 +0.24% 週明け8日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比6.97ポイント高(+0.24%)の2937.77ポイントと続伸した。3月11日以来、約3カ月ぶりの高値水準を切り上げている。 資金流出の警戒感が後退。中国人民銀行(中央銀行)は8日、人民元レートの対米ドル基準値を6日連続で元高方向に設定した。上海外国為替市場では、元高の勢いが強まっている。一方、週末7日に公表された5月の中国貿易統計は強弱感のある内容で着地した。輸出は1.4%増(市場予想3.2%減)に上振れたものの、輸入が12.7%減(同3.8%減)と予想以上に落ち込んだ。製造業の回復が連想される半面、輸入低迷は内需の弱さを印象付けている。 《NH》