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ワコム Research Memo(2):デジタルペンとインクの事業領域で顧客価値の創造を目指すグローバルリーダー

2020/6/9 15:02 FISCO
*15:02JST ワコム Research Memo(2):デジタルペンとインクの事業領域で顧客価値の創造を目指すグローバルリーダー ■事業概要 ワコム<6727>は、デジタルペンとインクの事業領域で、技術に基づいた顧客価値の創造を目指すグローバルリーダーである。世界150以上の国と地域で製品を販売し、映画制作や工業デザインのスタジオで働くデザイナー、アニメーターなどプロのクリエイターからの支持により高いブランド力と市場シェアを誇る。また、「テクノロジー・リーダーシップ・カンパニー」として、最新のデジタルペン技術をスマートフォンやタブレット、デジタル文具などパートナー企業に幅広く提供しており、教育産業のパートナーとともに教育に特化した事業領域の構築にも取り組んでいる。 中低価格帯での競争激化をはじめ、デジタル技術(IoTやVR/MR、AI等)や通信環境(モバイル、クラウド、5G等)の進展に伴うユーザーニーズやワークフローの進化など、市場環境が大きく変化するなかで、製品ラインアップの再構築や事業モデルの更なる進化により、新たな成長機会の創出にも取り組んでいる。 事業セグメントは、自社ブランドで「ペンタブレット製品」等を販売する「ブランド製品事業」のほか、スマートフォンやタブレットなど完成品メーカー向けに独自のデジタルペン技術をコンポーネントとして供給する「テクノロジーソリューション事業」の2つに区分される。創業来の中核である「ブランド製品事業」が伸び悩む一方、「テクノロジーソリューション事業」が市場拡大とともに順調に伸びており、売上構成比でも「ブランド製品事業」を上回ってきた※。 ※2020年3月期の売上構成比は、「ブランド製品事業」が48.1%、「テクノロジーソリューション事業」が51.9%となっている。 海外販売比率(「テクノロジーソリューション事業」を除く海外現地法人売上の比率)は約84%※を占めており、為替相場の変動が業績に及ぼす影響には注意が必要である。 ※中国を含むアジア・オセアニアが28.7%、米国が28.9%、欧州が26.4%となっている。 また、開発拠点は国内に集約する一方、生産については複数の海外パートナー(ほとんどが中国)に委託している。ただ、サプライチェーンの集中リスク緩和の観点から、周辺の東南アジア地域等へ生産拠点の分散を徐々に進める方針である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) 《EY》
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ペン・センサーシステムの提供等を行うテクノロジーソリューション事業が主力。ディスプレイ製品、ペンタブレット製品なども。高いブランド力が強み。ブランド製品事業では商品ポートフォリオの刷新など構造改革図る。 記:2024/10/06