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前場に注目すべき3つのポイント~ショートカバー誘うも買い一巡後はこう着感が強まりやすいところ

2020/5/15 8:38 FISCO
*08:38JST 前場に注目すべき3つのポイント~ショートカバー誘うも買い一巡後はこう着感が強まりやすいところ 15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:ショートカバー誘うも買い一巡後はこう着感が強まりやすいところ ■前場の注目材料:KDDI、20/3営業利益1.1%増 1兆252億円、21/3予想0.5%増 ■AGC、米で臨床試験進行が承認、製造受託の治療薬候補 ■ショートカバー誘うも買い一巡後はこう着感が強まりやすいところ 15日の日本株市場は、米株高の流れを受けて、底堅い値動きが意識されそうだ。14日の米国市場では、NYダウが377ドル高と反発。週次新規失業保険申請件数が予想を上回り、過去8週間で3600万件に達したことが嫌気されて売りが先行した。しかしながら、追加救済策や各州での経済活動再開への期待感から上昇に転じ、引けにかけて上昇幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比280円高の20060円。円相場は1ドル107円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。昨日は日経平均の2万円割れから下げが加速する格好となったが、短期筋の売り仕掛け的な動きと考えられ、ショートカバーを誘う流れが意識されやすいところである。ただし、心理的な節目の2万円をいったん割り込んでいることもあり、2万円接近の局面においては戻り待ちの売りも意識されやすいところ。 また、決算発表のピークを迎えているほか、週末要因と相俟って様子見姿勢も強まりやすいところである。オーバーウィークのポジションは取りづらいこともあり、買い一巡後はこう着感が強まりやすいところである。とはいえ、いったん割り込んだ2万円を即日回復しているようであれば、センチメントは改善に向かいやすい。2万円を割り込んだら、買い、といったセンチメントに向かうようであれば、押し目買い意欲も高まるだろう。 決算については、今期未定としている企業が多く、織り込まれているところではあるが、アク抜けを意識した買いが入るといった動きまでは出てきていない。リバランスの流れから買い戻しは意識されようが、底打ちからの積極的な買いは期待しづらいところ。そのため、好決算の銘柄のほか、業績不安の低い銘柄などに値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。 ■KDDI、20/3営業利益1.1%増 1兆252億円、21/3予想0.5%増 KDDI<9433>が発表した2020年3月期の連結決算は、売上高が前期比3.1%増の5兆2372億円、営業利益が1.1%増の1兆252億円、純利益は3.6%増の6397億円だった。2021年3月期については、売上高は前期比で微増の5兆2500億円、営業利益も微増の1兆300億円となる見通し。新型コロナウイルス感染症による影響は現時点で把握可能な情報に基づいて反映した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(23625.34、+377.37) ・ナスダック総合指数は上昇(8943.72、+80.55) ・シカゴ日経225先物は上昇(20060、大阪比+280) ・1ドル107円20-30銭 ・SOX指数は上昇(1739.05、+47.48) ・VIX指数は低下(32.61、-2.67) ・米原油先物は上昇(27.56、+2.27) ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・新型コロナウイルス治療薬開発 ・経済活動再開 ・日米欧の大型財政出動 ・株安局面での自社株買い ・7-9月期の業績回復期待 ・タカラバイオ<4974>25年度に開発費70億円、試薬・遺伝子医療に重点 ・AGC<5201>米で臨床試験進行が承認、製造受託の治療薬候補 ・ニッケ<3201>フジコーと資本業務提携 ・KDDI<9433>10月にUQ統合、一体運営で競争力強化 ・NEC<6701>マスク着用でも本人特定、顔・虹彩認証を統合 ・住友電工<5802>SiC単結晶基板開発、デバイスまで一貫生産 ・ユニチカ<3103>中計、高分子など高付加価値品を強化 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 4月企業物価指数(前年比予想:-1.4%、3月:-0.4%) <海外> ・11:00 中・4月鉱工業生産指数(前年比予想:+1.5%、3月:-1.1%) ・11:00 中・4月小売売上高(前年比予想:-6.0%、3月:-15.8%) 《SF》
関連銘柄 7件
3103 東証プライム
240
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 13,860百万円
ナイロンフィルム等の高分子事業、ガラス繊維等の機能資材事業、繊維事業等を展開。紡績会社として1889年に創業。中期経営計画では26.3期売上高1500億円目標。高機能製品、環境配慮型製品の拡販を図る。 記:2024/06/09
3201 東証プライム
1,280
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 97,637百万円
大手毛織物メーカー。1896年設立。毛糸・ユニフォーム織物素材、繊維資材製品等の製造・販売を行う。学生服素材で国内トップシェア。ゴーセンを傘下に持つ。不織布事業を強化。26.11期営業利益130億円目標。 記:2024/10/20
4974 東証プライム
1,086
11/22 15:30
+33(%)
時価総額 130,772百万円
研究用試薬などの試薬事業が主力。宝HD傘下。滋賀県草津市に本社。再生医療等製品関連受託などのCDMO事業、遺伝子医療事業も手掛ける。25.3期は大幅増益計画。再生医療等製品関連受託の増収などを見込む。 記:2024/07/05
5201 東証プライム
4,623
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,005,202百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
5802 東証プライム
2,996
11/22 15:30
+36.5(%)
時価総額 2,378,647百万円
ワイヤーハーネス、自動車電装部品等の自動車関連事業が主力。1897年創業。送配電用電線・ケーブル、光ファイバ・ケーブル、電子ワイヤー等も。環境エネルギー関連事業では電動車用平角巻線の拡販等に注力。 記:2024/10/07
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04