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橋本総業HD Research Memo(4):「7つのステークホルダー」のための「3つのベスト」
2019/12/13 15:14
FISCO
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*15:14JST 橋本総業HD Research Memo(4):「7つのステークホルダー」のための「3つのベスト」 ■中期の取り組み 1. ミッションとビジョン 橋本総業ホールディングス<
7570
>は「設備商品の流通とサービスを通じて、快適な暮らしを追求する」というミッションのもと、すべてのステークホルダーの期待に応え、社会に貢献することを目指している。ビジョンは、「3つのベスト」を追求することで「企業価値を上げて、7つのステークホルダーに貢献する」ことである。なお「3つのベスト」とは、「設備のベストコーディネーター」「流通としてベストパートナー」「会社としてベストカンパニー」のことである。 商品を直接手にする施主や工事店には「設備のベストコーディネーター」として、ホームページやネットカタログ「e-設備NET/PRO」を通じて、仕入先、販売店、工事店及び同社による“4位1体”のバリューチェーンの中で、最適に組み合わされた商品を提案している。また、仕入先や販売先とは「流通としてベストパートナー」として、購買代理機能や販売代理機能を発揮することで共存共栄を図っている。さらに、株主に対しては1株当たり利益を増加させることで株価や配当を充実させ、社員に対しては各人の働きがいやキャリアアップなど職場環境を拡充し、社会に対しては環境課題などに取り組むことで社会に役立つ「会社としてベストカンパニー」を目指している。こうしたミッションやビジョンを実現するための中期的な取り組みが、「3つのフルの追求」「みらい活動」「進化活動」である。これらは、管材1次卸の中でも同社だけが行っている独自性の強い取り組みと言って良く、取引先との強い結び付きが同社差別化の源泉ともなっている。さらに、東京証券取引所第1部上場を機に、将来へ向けて社会的価値の高い「7つのみらい」の実現にも努めている。 「フルカバー」「フルライン」「フル機能」を追求することで成長を目指す 2. 「3つのフル」 中期の取り組みのうち、「3つのフル」は「フルカバー」「フルライン」「フル機能」のことで、どこでも、何でも、どんなことでも対応するという同社の意思表示である。そして、「3つのフル」を追求することで成長していこうという考えである。「フルカバー」は、県別営業体制でそれぞれの建築需要に対応することで、日本全国どこでも対応可能になることを目指している。「フルライン」は、設備関連資材であれば何でもワンストップで対応することができることを言う。管材以外の建材や電材、工具など新規分野にも積極的に対応する方針で、ネットカタログに追加していく考えである。「フル機能」は、どんなことにでも対応するということで、「対応、価格、在庫、配送、販促、研修、情報」の基本7機能、「事前の引合、受注、照会、当日の納入、施工、加工、事後のアフターメンテナンス、点検、取替」の工程9機能、「物流、施工、情報、システム、業務、サポート、教育、人材、金融、支援」のソリューション10機能を継続的に充実させる考えである。 業界最大、最良のネットワークづくりを推進 3. 「みらい活動」 同社のバリューチェーン作りを「みらい活動」と言い、業界最大かつ最良のネットワークの構築を進めている。「みらい活動」では、販売店、仕入先、工事店の各会員と同社が“4位1体”となって、県別(支店別)に「みらい会」を展開しており、「みらい会」の会員相互の商売の場である「みらい市」を開催することで、会員に対し、いつでも、どこでも、何でもサービスする「みらいサービス」を提供している。こうした活動を行っている企業は同社のほかにほとんどなく、“4位1体”の強いつながりは同社の強みの源泉となっている。 (1) 「みらい会」 「みらい会」は、研修やイベントを通じて会員の要望に応える会である。全国22地区それぞれにあり、販売店434社(1,175事業所)、仕入先メーカー152社(825事業所)、建設みらい会74社、金融会員27社、そして同社の各支店で構成されている。研修会は年4回以上開催され、参加者は互いに情報を持ち寄り、商材や経営などのノウハウの取得に取り組んでいる。また、川上企業から川下企業への情報伝達だけでなく、川下企業から川上企業へのフィードバックも多く、仕入先にとっても非常に有用な会と言える。 (2) 「みらい市」 「みらい市」は、業界最大級の展示会イベントで、メーカーの展示だけでなく、「みらい会」会員相互の販促の場にもなっている。2019年度の「みらい市」は、上期に北海道、中部、東北、東京で開催された。下期には九州と中四国で開催された。最大規模となった「東京みらい市」の2019年度の実績は、メーカー400社以上が出展、来場者数は15,000人を超える大規模なイベントとなった。ほかに、メーカーのショールームを使った「ショールームみらい市」やネット上で「みらい市」を体験できる「Webみらい市」も開催している。 (3) 「みらいサービス」 「みらいサービス」は、販促、支援、研修、ITといった商売や経営に役立つサービスとして、既に広く取引先に浸透している。販促ツールとしては、社名入りの総合管材百科(カタログ)である「みらい百科」、市況や経済、商品の最新情報を毎月届ける「月刊みらい」などがある。支援ツールは、図面や3Dプレゼンシート作成をサポートする「設計支援」、リフォーム受注に向けた設備機器の省エネ診断ツール「省エネ診断」などがある。研修は毎月本社などで開催する経営幹部セミナー「橋本学校」、各地で開催するセミナーや講演会、商品研修などである。ITサービスとしては、OPSのほか見積もり・事務作業を富士ゼロックス(株)製DocuWorksで代行している。そのほか、重要テーマ別分科会研修会、販売店とメーカーをつなぐ製販懇親会、エリア内配送の充実やパイプ・バルブの組立・加工・システム配管の充実といったサービスも行っている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《YM》
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7570 東証スタンダード
橋本総業ホールディングス
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時価総額 25,126百万円
住宅設備の専門商社「橋本総業」を中核とする持株会社。1890年創業。管材類や衛生陶器・金具類、住宅設備機器類、空調機器などの販売を行う。管材類は非住宅分野向けが順調。在庫商材の拡充、商材の拡大に注力。 記:2024/06/17
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