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アイエスビー Research Memo(2):情報サービス、セキュリティシステムの両セグメントが順調に拡大し、増収増益
2019/9/9 15:52
FISCO
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*15:52JST アイエスビー Research Memo(2):情報サービス、セキュリティシステムの両セグメントが順調に拡大し、増収増益 ■業績の動向 1. 2019年12月期第2四半期決算の概要 アイ・エス・ビー<
9702
>の2019年12月期第2四半期決算は、売上高10,992百万円(前年同期比26.5%増)、営業利益583百万円(同12.3%増)、経常利益601百万円(同13.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益325百万円(同9.8%減)と、増収増益で着地した。 期初予想に対しては、売上高はほぼ計画線だったが、営業利益以下の各利益項目は計画を大きく上回った。 同社は情報サービスとセキュリティシステムの2つのセグメントからなるが、そのセグメント別動向は以下のとおり。 情報サービスセグメントは売上高9,175百万円(前年同期比32.0%増)、営業利益405百万円(同9.4%増)となった。好調な企業収益を背景にSIやソフト開等の需要が旺盛な中、技術力もさることながら、グループ会社を生かしたコスト競争力や、M&Aによる能力拡大などの利点を生かして受注拡大に努め、売上高を伸ばした。利益面では、ニアショア・オフショア戦略の効果や外部のパートナー企業との連携、新規連結効果等により増益を確保した。売上高営業利益率は4.4%と前年同期の5.4%から低下しているが、これは新規連結2社ののれん償却によるもので、実態ベース(例えばEBITDAマージン)で見た場合には収益力は着実に改善しているとみられる。 セキュリティシステムセグメントは、売上高1,860百万円(前年同期比4.5%増)、営業利益165百万円(同17.7%増)と増収増益となった。このセグメントは子会社の(株)アートが手掛けるセキュリティシステムがその内容だが、出入管理、入退室管理等の新型プラットフォーム「ALLIGATE」を活用した、各種新製品や駐車場向けゲート自動開閉システム「シェアゲート」の販売が好調で、収益が伸長した。売上高営業利益率は8.9%と、前年同期の7.9%から拡大したが、上記の新製品のリリースが利益率の面でもプラスに寄与したとみられる。 新規連結効果もあり、「業務システム」や「フィールドサービス」が大幅増収。主力の「組込み」も車載向け需要にけん引されて順調に拡大 2. 分野別動向 (1) 「組込み」 車載と医療、家電・AVなどの業界向けに順調な成長が続いており、この3分野で売上の約半分を占めている。下期は上期(第2四半期累計期間。以下同じ)比増収を予想しているが、その主要なけん引役は車載系業務で、同社の狙いどおりの動きが続いている。 (2) 「携帯端末」・「モバイルインフラ」 両分野とも携帯端末市場における日本勢の勢力減退に伴い、同社の売上高も長期縮小傾向にある。しかしながら、「携帯端末」においては機器向け組込みからアプリ開発へのシフトにより、また「モバイルインフラ」については保守・メンテナンス需要により、ともに2019年12月期辺りをベースラインの水準として下げ止まりの方向にある。 (3) 「業務システム」 企業の旺盛なIT投資需要が続くなか、(株)テイクスとコンピュータハウス(株)の子会社化によって上期は大幅増収となった。下期はグループ連携を強化し、更なる増収を計画している。 (4) 「金融」・「公共」 「金融」はテイクスの新規連結、「公共」については改元効果などによって上期は、前年同期比増収となったものの、下期は上期比では減収を見込んでいる。両分野ともに投資抑制や案件数の減少で、需要が弱い状況にあることが背景にある。 (5) 「フィールドサービス」 上期はテイクス分の貢献で増収となった。下期もクラウド関連などの強い需要を背景に受注・売上をさらに伸長させる計画だ。 (6) 「プロダクト事業」 上期は中核のアート(セキュリティシステム事業)を始め、MDM事業、L-Share事業などが伸びて前年同期比増収を確保した。下期も上期と同様の事業環境のなか、前年同期比増収を計画している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之) 《ST》
関連銘柄 1件
9702 東証プライム
アイ・エス・ビー
1,397
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-39(%)
時価総額 15,979百万円
独立系SIer。車載・産業機器向けなどの組込み・制御ソフトウェア開発等を行う情報サービス事業が主力。出入管理システム等のセキュリティシステム事業も。プロダクト事業推進。26.12期売上高375億円目標。 記:2024/10/07
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