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コニシ Research Memo(3):営業利益は微減益だったが原材料価格の上昇が主要因
2019/6/25 15:33
FISCO
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*15:33JST コニシ Research Memo(3):営業利益は微減益だったが原材料価格の上昇が主要因 ■業績動向 1. 2019年3月期の業績概要 (1) 損益状況 コニシ<
4956
>の2019年3月期の業績は、売上高134,139百万円(前期比4.4%増)、営業利益7,031百万円(同2.9%減)、経常利益7,182百万円(同2.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4,404百万円(同4.6%減)となった。売上高はほぼ計画線(0.6%減)であったが、原材料費の高騰により営業利益は計画を8.1%下回り前期比でも減益となった。減益にはなったが、需要そのものが弱いわけではないので、悲観する内容ではなかった。セグメント別では原材料費の影響で主力のボンド事業は減益となったが、土木建設事業は2ケタの増益となった。 営業利益の増減要因を見ると、マイナス要因としては連結範囲の変動(角丸建設、KF Instruments India)による減少117百万円、販管費の増加333百万円、原材料価格の高騰1,052百万円、工事会社及び化成品の利益率変動90百万円等があったが、プラス要因としては、販売価格の上昇972百万円、工場経費の減少61百万円、売上増加による利益増352百万円があり、結果として前期比で206百万円の減少となった。販管費の増加分のセグメント別内訳では、ボンド事業が474百万円の増加、土木建設事業が86百万円の減少、化成品事業が50百万円の減少であった。原材料価格の上昇ではボンド事業が864百万円、土木建設事業が188百万円であった。販売価格の上昇では846百万円がボンド事業であった。 (2) 財務状況 2019年3月期末の財務状況は、流動資産は前期末比で539百万円減少し75,005百万円となった。主に現金及び預金の減少4,500百万円、受取手形及び売掛金の増加2,274百万円、たな卸資産の増加412百万円による。固定資産は前期末比で5,548百万円増加し33,396百万円となったが、主に本社ビル持分の買取り及び設備投資による有形固定資産の増加6,475百万円、のれんの償却による無形固定資産の減少117百万円、投資その他の資産の減少1,009百万円による。その結果、資産合計は108,402百万円(前期末比4,809百万円増)となった。 負債合計は、47,488百万円(同2,812百万円増)となったが、主に支払手形及び売掛金の増加1,794百万円、1年内返済予定の長期借入金を含む短期借入金の減少61百万円、長期借入金の減少771百万円、退職給付に係る負債の増加251百万円等による。また、純資産合計は、主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加3,424百万円、その他有価証券評価差額金の減少666百万円等から60,913百万円(同1,997百万円増)となった。 (3) キャッシュ・フローの状況 2019年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは5,507百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前当期純利益の計上7,075百万円、減価償却費1,590百万円、仕入債務の増加2,673百万円などで、主な支出は売上債権の増加3,159百万円、たな卸資産の増加649百万円による。投資活動によるキャッシュ・フローは6,571百万円の支出であったが、主に有形固定資産の取得による支出7,683百万円等による。財務活動によるキャッシュ・フローは2,163百万円の支出であったが、主な支出は借入金の減少744百万円、自己株式の取得340百万円、配当金の支払い980百万円による。 以上から2019年3月期の現金及び現金同等物は3,282百万円減少し、期末残高は22,263百万円となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《MH》
関連銘柄 1件
4956 東証プライム
コニシ
1,353
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時価総額 95,271百万円
接着剤メーカー最大手。1870年創業。工業用接着剤等のボンド事業のほか、工業薬品や合成樹脂等の化成品事業、工事事業等も。合成接着剤「ボンド」で知名度。新製品の市場導入などで新規開拓強化に取り組む。 記:2024/10/12
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