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クオールHD Research Memo(12):保険薬局事業が増収増益に転じ、全社ベースでも増収増益の見通し

2019/6/25 16:02 FISCO
*16:02JST クオールHD Research Memo(12):保険薬局事業が増収増益に転じ、全社ベースでも増収増益の見通し ■今後の見通し 2020年3月期についてクオールホールディングス<3034>は、売上高160,000百万円(前期比10.5%増)、営業利益7,500百万円(同6.4%増)、経常利益7,500百万円(同4.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,000百万円(同2.3%増)と増収増益を予想している。 保険薬局事業は売上高149,600百万円(前期比11.5%増)、営業利益7,100百万円(同11.8%増)と増収増益への転換を予想している。2020年3月期は調剤報酬・薬価の改定スキップ年に当たるため、処方箋単価が前期比上昇を見込んでいるとみられる。これに処方箋応需枚数が前期同様4%~5%程度増加することや前期に開店・獲得した店舗の通期寄与、期中の新規開店・獲得店舗の貢献などが加わることで、2ケタ増収を予想している。 2020年3月期の新規開店数(自社出店とM&Aの合計)については、前期末比84店舗の純増の計画となっており、期末店舗数850店舗とする計画となっている。M&Aという不透明な要素があるものの、ここ数年の実績や、期初(4月)に大型のM&Aがクローズしたことを踏まえると、既に計画達成に向けて順調な滑り出しができていると言える。一方、退店については、前期は19店舗と比較的多かったが、今期は通常ペースの10~15店舗に収まるとみている。その結果、期末店舗数が800店舗を超えるのはほぼ確実とみられ、計画値である850店舗も十分達成可能な範囲と言えよう。 BPO事業は売上高12,500百万円(前期比10.2%増)、営業利益1,650百万円(20.8%増)と前期に引き続き増収増益を予想している。主力のCSO事業はCMR活用企業数が増加する中、同社は業界トップの契約企業数を維持しつつCMRの採用も着実に増やしており、CMRシェアの上昇が続いている。これが増収のけん引役になるとみられる。派遣紹介事業も、薬剤師をはじめとして看護師や登録販売者の需要が堅調を維持するとみられ、BPOセグメントの収益拡大に貢献が期待される。 2020年3月期の最大の注目点は、医薬品製造事業の動向だと弊社では考えている。同社は事業リスク低減と時間的な節約の観点から、工場の取得やM&A、資本参加などの方法で進出すると考えられるが、早期立ち上げを目指していることもあり、今期中に何らかの具体的な動きが出てくる可能性は充分あると弊社では推測している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之) 《SF》
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時価総額 57,226百万円
保険薬局を全国展開するクオールを中核とする持株会社。薬局事業が主力。店舗数は940店舗超。後発医薬品等の製薬事業、BPO事業も展開。第一三共エスファを子会社化。薬局事業ではM&Aや新規出店で規模拡大図る。 記:2024/10/11