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NYの視点:今週の注目:ECB、パウエルFRB議長、ベージュブック、米雇用統計、ISM製造業など

2019/6/3 7:38 FISCO
*07:38JST NYの視点:今週の注目:ECB、パウエルFRB議長、ベージュブック、米雇用統計、ISM製造業など 投資家や投機家の持ち高を示すIMMの週次統計で、ネット円売り持ち高は前々週から小幅増加した。ユーロの売り持ち高は前々週からさらに増加した。 今週も貿易問題に引き続き注目が集まる。米国のトランプ政権はメキシコ商品に5%関税を導入すると発表。中国は6月1日から、米国製品600億ドル対象に報復関税を発動する。さらに、欧州中央銀行(ECB)が定例理事会を予定しているほか、米連邦準備制度理事会(FRB)は次回の連邦公開市場委員会(FOMC)における政策決定の材料となる地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表予定。 また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が4日、5日の2日間にわたりシカゴで開催されるFRBの骨組みを見直しする会合において、金融政策の戦略、手段、伝達に関して協議する予定で、利下げの可能性が示唆されるかどうかに焦点が集まる。議長がハト派姿勢を示すとドル売りにさらに拍車をかける。クラリダ副議長は30日、利下げの条件として、1)2%以下のインフレが長期化し、2)世界経済や金融の展開から見通し下方リスクが具体化すること、を挙げたため一部投資家はFRBの利下げの選択肢が広がったととらえた。 さらに、世界経済の成長減速が警戒される中、中国、ユーロ圏などの製造業PMIの結果を睨む。 ECBは定例理事会で、政策金利を据え置く公算。中銀は同時に新たな経済見通しを発表する。景気の先行き悪化で、ECBは利上げ見通しを本年9月から来年に先送りした。ドラギ総裁の会見ではイタリア財政問題や世界貿易環境の悪化で、一段と慎重な見通しを示す可能性もありユーロ売り圧力を強める可能性がある。 長短金利差の逆転で、米国経済が景気後退入りするリスクも上昇。そんな中、全米の製造業動向を示す最新5月のISM製造業指数や米国経済に重要なサービス業動向をあらわす非製造業指数に加えて5月雇用統計に注目が集まる。さらに、世界貿易戦争への脅威が強まる中、米国の4月貿易収支にも注目される。米5月雇用統計では失業率が3.6%と、49年ぶりの低水準を維持し、雇用も順調な増加が予想されており、雇用統計が依然ひっ迫している状況が再確認される可能性が強い。賃金も緩やかながら上昇が期待されている。 ■今週の主な注目イベント ●米国 6月 2日デイリー米サンフランシスコ連銀総裁がシンガポールのアジア銀シンポジウムで講演 3日—5日:トランプ米大統領が英国正式訪問 3日:5月ISM製造業:予想53.0(4月52.8) クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長が講演 バーキン米リッチモンド連銀総裁が女性の労働参加率問題に関する講演、 ブラード・セントルイス連銀総裁が講演、 4日:パウエルFRB議長あいさつ (中央銀行の政策の骨組みを協議するFRBの会合をシカゴで開開催)、 ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事が討論会の司会 5日:5月ISM非製造業指数:予想55.5、4月55.5、 FRBがベージュブック公表、 ADP雇用唐家、クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長がFRB会合であいさつ、 ボスティック米アトランタ連銀総裁が講演、 ボウマンFRB理事が上院銀行委で証言 6日:4月貿易収支:予想‐505億ドル(3月−500億ドル)、 カプラン米ダラス連銀総裁が講演、 ウィリアムズ米NY連銀総裁が講演 7日:5月雇用統計:予想:失業率3.6%(4月3.6%)、 非農業部門雇用者数予想:前月比+18万(4月+26.3万)、 平均賃金予想:前月比+0.3%(4月+0.2%)、 前年比+3.2%(4月+3.2%)、 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁がシンガポールマネージメント大で講演 ●欧州 6月 3日:ユーロ圏5月製造業PMI確定値:予想47.7(4月47.7) 4日:ユーロ圏4月失業率:予想7.7%(4月7.7%)、 5月CPI:予想前年比+1.3%(4月+1.3%) 5日:ユーロ圏サービス業PMI確定値:予想52.5(4月52.5) 6日:ECB定例理事会、ドラギECB総裁会見、 ユーロ圏1−3月期GDP確定値:前期比予想:+0.4%(10−12月期+0.4%) ●英国 6月 3日:英国5月製造業PMI:予想52.0(4月53.1) 5日:英国中銀、ラムスデン副議長が講演、 英国5月サービスPMI:予想50.6(4月50.4) ●中国 6月 1日:米国製品600億ドル対象に追加関税発動 3日:5月製造業PMI:予想50.0(4月50.2) ●日本 6月 6−7日:IIFで黒田日銀総裁、カーニー栄光中銀総裁が出席 ●地政学的リスク ベネズエラ 北朝鮮: イラン ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 《CS》