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物色は個人主体の材料株のほかIPOに関心が集まりやすい

2020/12/17 8:50 FISCO
*08:50JST 物色は個人主体の材料株のほかIPOに関心が集まりやすい  17日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開が続きそうである。16日の米国市場ではNYダウが44ドル安だった。朝方は追加経済対策を巡り与野党指導者の協議が大きく前進し週内の合意期待が強まったことが材料視された。しかし、その後は11月小売売上高が予想を下回ったほか連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で追加緩和を見送ったため下落に転じた。一方で、ナスダックは上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の26755円。円相場は1ドル103円40銭台で推移している。  シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行で始まることになりそうだ。ただし、市場参加者が限られていることもあり、買い一巡後はこう着感の強い相場展開が続きそうである。ただし、昨日の日経平均は12月SQ値を上回っての推移が続いていたこともあり、底堅さが意識されていた。短期筋の仕掛け的な売買に振らされやすい面はあるが、大きく仕掛けてくる流れにはなりづらいとみておきたい。  物色は個人主体の材料株のほかIPOに関心が集まりやすいだろう。本日はIPOが5社予定されていることもあり、資金が分散してしまう可能性があるが、その分、好発進となればセンチメントを明るくさせよう。より強い銘柄に資金が集中する一方で、それによるセンチメント改善によって他のIPO銘柄にも買いが広がりを見せてくる展開に期待したいところである。  また、海外勢の売買は減少傾向にあり、全体としてはリバランスにとどまっている。昨日の東証1部の騰落銘柄においても値上がり、値下がり数が拮抗しており、物色の方向性を掴みづらくさせよう。ナスダックが上昇している流れもあってハイテク株への物色に向かわせるようであれば日経225型優位に。ただし、NT倍率は横ばい推移が続いていることもあり、明確に切り返してくるまでは積極的にはポジションを傾けづらいだろう。そのほか、テーマ株については循環物色が続いており、関連するテーマに敏感に対応したいところである。 《AK》