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山登りは着地衝撃がケガのもと【Book】

2019/6/24 16:24 FISCO
*16:24JST 山登りは着地衝撃がケガのもと【Book】 「sea to summit」というアウトドアイベントに参加してきた。カヤック・バイク・登山の3種目トライアスロンのようなプログラムで、参加者はこの日のために鍛錬を積み、そのトレーニングの成果を披露する。大自然のパノラマを見ながら流す汗はとても気持ちよく、参加者同士が助け合いながらゴールを目指す楽しさは、何にも代えがたい。 参加した鳥取県でのイベント当日は猛暑で、太陽が容赦なく参加者たちを照りつけていた。しかし地元の「ベテラン」たちは、なんのその。カヤックとバイクをスルスルとクリアした後は、慣れた手つきで装備を切り替え、イベントの目玉となる大山(標高1,729m)を登りはじめる。 遅れを取りながらも、私は追いかけるようにして山への一歩を踏み出した。キャンプや登山など、アウトドアの経験はほぼ無いに等しかったが、元々スポーツをしていた過去があったために山頂まで辿りつく自信アリ。「誰よりもはやく到着したい」と意気込んで、普段よりも大股で山道を駆け抜けた(走るのはあまり良くないなと後々思い知りました) ヒィヒィ言いながらも山頂へ着いてホッと一息。同じく登頂した参加者と笑顔で写真を撮りながら、至福のひと時を過ごした。頂での思い出は、皆で食べたカップヌードル。疲れた身体に妙に沁みわたる旨さは、今でも忘れられない。 小一時間余韻に浸ったあとは、いざ下山。気が緩み、アスレチック感覚でピョンピョン下りていってしまった。転倒しなかったことは運が良いと言えるかもしれない。 自然のなかの大冒険を満喫してご満悦も束の間、翌日には左足の膝下に激痛が走る。着地衝撃の疲労からくる痛みだのなんだのと医者から告げられたが、これがまたツラい。ろくに階段を下りることができず、椅子から立ち上がることも一苦労。前日の浮かれ顔をしばきたくなった。 つらみブルーな気分のところでたまたま手にしたのが『サブスリー漫画家 激走山へ!』。マラソンランナーみやすのんきさんが著者の当書籍は、かなりロジカルに歩き方・走り方の意識改革を呼びかけている。イラストや写真をふんだんに使って表現した著者の実体験を交えているので、とてもわかりやすい。 最初の一章分をまるまる「山の歩き方」としてトピックを展開。そのなかでも「山は下りのほうが危ない」という項目に心打たれた。なにをするにも先人の知恵は超重要。根拠をもって説明する手法が目立つので、今後の自分の行動の変化をすぐに促すことができると感じた。 運動しない人でも、歩く姿勢というところで新しい発見ができる。実用書特有の「なるほど!」が詰まっているぞ。 (実業之日本社 編集本部 鏡悠斗) 『サブスリー漫画家 激走山へ!』みやすのんき 著 本体価格1500円+税 実業之日本社 《HH》