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仮想通貨「ミキシングサービス」の相次ぐ閉鎖、資金引き出しに関するリスクも【フィスコ・ビットコインニュース】

2019/6/4 18:37 FISCO
*18:37JST 仮想通貨「ミキシングサービス」の相次ぐ閉鎖、資金引き出しに関するリスクも【フィスコ・ビットコインニュース】 5月末に欧州当局からの摘発で強制停止を余儀なくされたBestMixer.ioに続き、大手ミキシングサービスBitBlender.io(以下 Bitcoin Blender)も閉鎖を決定した。 今月27日、BitBlenderの運営は、掲示板bitcointalk上で閉鎖を通知し、利用者に資金の引き出しを行うよう伝えていた。 閉鎖されたTORネットワーク上のウェブサイト TORネットワークとは、通常のブラウザのアクセスでは到達できない仕組みになっており、末尾が「.onion」となっているURLで表現される。アクセスするには専用のTORブラウザーなどを使う必要があり、TORネットワークを構成する複数のノードを経由することで、アクセス元を分からないようにするサービスとなっている。 匿名性を高めるために用いられ、検閲などに対抗するために作られたが、一方で、便利に身を隠せるツールとして犯罪に用いられることもしばしばある。 閉鎖が通知されたBitcoin Blenderであるが、そのクリアネット上のウェブサイト、つまりインターネットで通常閲覧できるサイトはサービスが紹介されており、引き続きそのままの形となっている。 しかし TORネットワーク上のURL「http://bitblendervrfkzr.onion/」には現アクセスできない状況となっている。後述のように、コネクションタイムアウトとなってしまう状況であり、運営側でサーバーを止め、サービスを一切利用できないようにしていることが推察される。 bitcointalk上の書き込みでは、日本時間5月29日13時頃にはアクセスできないという報告がされていた。 停止した正確な時期を確認することは困難だが、報告まで最初の通知から48時間も経っておらず、非常に短い時間で停止した。5月29日以降も、bitcointalk上では20件近い書き込みがされており、アカウントや資金の復旧がリクエストされていた。 他のミキシングサービスはどうなるか 現時点で利用できる他のサービスとしては、Bitmix(https://bitmix.biz/en)やChipMixer(https://chipmixer.com/)が稼働を続けている。しかし、稼働し続けることによって犯罪組織に悪用されうるリスクを考慮すると、これらのサービスも停止となる可能性は否定できないだろう。 また、このようなサービスを利用せずにミキシングを行う手段としてはCoinjoinがある。対応しているウォレットの代表例はWasabi Walletだ。 その他、MoneroやZcash、またはDeepOnionといった匿名通貨を用いるのも、プライバシーを高めるのに有効だろう。 今回の事例から明らかになった点は、取引所やミキシングサービスに、ビットコインなどの資産を預けておくのはリスクが高いということだ。定期的に自分の資産がどこにあるか見直したり、しばらく動かさない資産は自分のウォレットに移すのがより望ましいだろう。 また、ミキシングサービス以外でプライバシーを高める方法もいくつかある。プライバシーが気になる方は上記を参考に、一度考えてみると良いだろう。 (記事提供:コインポスト) CoinPost(コインポスト)は、日本最大級の仮想通貨・ブロックチェーン総合情報メディアサイトです。国内外の情報を迅速に捉え、考察も含めたオリジナル記事を配信しています。 《SI》