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13日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、資源セクターに買い

2022/4/13 18:00 FISCO
*18:00JST 13日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、資源セクターに買い 13日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比55.24ポイント(0.26%)高の21374.37ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が50.39ポイント(0.69%)高の7314.82ポイントとそろって続伸した。売買代金は1002億870万香港ドルに縮小している(12日は1283億5320万香港ドル)。 商品市況高が追い風となる流れ。ロシアが産出する資源の禁輸措置などを背景に、商品相場の先高観が強まっている。WTI原油先物は昨夜、前日比6.7%高と急反発した。中国輸出の上振れも好材料。昼頃公表された今年3月の貿易統計では、輸入が人民元ベースで1.7%減少(予想は6.3%増)したものの、輸出は予想(12.1%増)を上回って12.69%拡大した。もっとも、買い進む動きは限定されている。米金融引き締めの加速が懸念された。米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は12日、「インフレ抑制のためFRBは引き締めを積極的に進める」と米メディアのインタビューに答えている。また、上海市で12日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者数が2万6330人に上り、過去最多を再び更新したことも不安視された。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部) セクター別では、石油や石炭のエネルギー関連が高い。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.6%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.0%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.5%、エン鉱能源集団(1171/HK)が7.1%、中国中煤能源(1898/HK)が5.8%、中国神華能源(1088/HK)が3.2%ずつ上昇した。 非鉄・産金セクターも急伸。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が7.7%高、江西銅業(358/HK)が6.8%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.7%高、招金鉱業(1818/HK)が11.1%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が8.0%高と値を上げた。 半面、医薬品セクターはさえない。上海復星医薬集団(2196/HK)が5.2%、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)と康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)がそろって2.0%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が1.9%ずつ下落した。 他の個別株動向では、鉄道車両最大手の中国中車(CRRC:1766/HK)が7.0%安。同社は12日引け後、2022年第1四半期(1〜3月)の70〜90%減益見通しを示した。 一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.82%安の3186.82ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が安い。医薬品株、自動車株、不動産株、公益株、インフラ関連株、メディア関連株、保険株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。非鉄株、産金株、食品飲料株や銀行株の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》