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18日の香港市場概況:ハンセン1.3%安で続落、ネット関連と不動産に売り

2021/11/18 18:05 FISCO
*18:05JST 18日の香港市場概況:ハンセン1.3%安で続落、ネット関連と不動産に売り 18日の香港市場は、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比330.36ポイント(1.29%)安の25319.72ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が157.17ポイント(1.71%)安の9036.04ポイントとそろって続落した。売買代金は1165億2680万香港ドルとなっている(17日は1097億8740万香港ドル)。 米株安を嫌気した売りが先行する流れ。昨夜の米株市場では、主要指数がそろって反落した。ADR(米国預託証券)上場する中国のネット株も大幅に下げている。主要な中国ネット企業は、来週にかけて決算発表を予定。昨日引け後に四半期決算を報告した百度集団(バイドゥ:9888/HK)は、純損益が165億5900万人民元(約2960億円)の赤字に転落した。同社株は7.8%急落している。(亜州リサーチ編集部) ネット関連が下げを主導。ハンセン科技指数は3.0%安と他の指数をアンダーパフォームしている。関連する構成銘柄では、上述した百度集団のほか、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が5.3%安、同じくEコマースの京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.6%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.5%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が2.7%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が6.1%安などと値を下げた。本日決算報告するアリババと京東集団に関しては、中国当局が規制を強化していることもあり、大幅減益が予想されている。 中国不動産セクターも安い。中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ:3333/HK)が5.7%、碧桂園HD(2007/HK)が5.1%、華潤置地(1109/HK)が2.9%ずつ下落した。デフォルト危機が意識される中国恒大集団は18日、保有する恒騰網絡集団(136/HK)の株式18%を全て売却すると発表した(恒騰網絡集団株は24.9%高と急騰)。このほか、碧桂園傘下で不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)は、増資計画の詳細発表のため株式売買を一時停止。不動産業界に資金繰り難が広がる中、このところ増資を発表する企業が目立っている。 自動車セクターも急落。五菱汽車集団HD(305/HK)が5.3%安、広州汽車集団(2238/HK)が3.8%安、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が3.5%安で取引を終えた。 医薬品セクターもさえない。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が3.9%安、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が3.1%安、康哲薬業HD(867/HK)が2.3%安で引けた。 一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.47%安の3520.71ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。医薬品株、不動産株、ハイテク株、運輸株、金融株なども売られた。半面、発電・電力設備株は高い。資源・素材株、インフラ関連株、軍事関連株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》