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19日の香港市場概況:ハンセン1.5%高で3日続伸、科技指数が3.1%上昇

2021/10/19 18:00 FISCO
*18:00JST 19日の香港市場概況:ハンセン1.5%高で3日続伸、科技指数が3.1%上昇 19日の香港市場は、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比377.46ポイント(1.49%)高の25787.21ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が164.67ポイント(1.84%)高の9136.07ポイントとそろって3日続伸した(ハンセン指数は約1カ月ぶりの高値水準)。売買代金は1205億7730万香港ドルとなっている(18日は1269億3190万香港ドル)。 米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、ナスダック指数とフィラデルフィア半導体株指数(SOX)がそろって4日続伸した。香港市場でもその流れを継ぎ、ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数が3.1%高と上昇。他の指数をアウトパフォームした。また、成長鈍化の懸念がくすぶるなか、中国経済対策の期待感も続いている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が5.5%高、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が5.4%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が5.3%高と上げが目立った。申洲に関しては、業績回復の期待が高まっている。クレディ・スイスは最新リポートで、申洲ベトナム工場の操業が11月にも正常化すると分析。そのうえで投資判断を「中立」→「アウトパフォーム」に引き上げた。 セクター別では、スマホの部材や組立て、半導体などハイテク関連が高い。上記した小米のほか、高偉電子HD(1415/HK)が7.3%、舜宇光学科技(2382/HK)が4.2%、瑞声科技HD(2018/HK)が2.5%、富智康集団(FIHモバイル:2038/HK)が1.6%、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が3.9%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.3%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.2%ずつ上昇した。 中国金融セクターもしっかり。招商銀行(3968/HK)が3.2%高、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が1.7%高、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が3.1%高、中国平安保険(2318/HK)が2.1%高、広発証券(1776/HK)が4.8%高、中信証券(6030/HK)が2.3%高と値を上げた。 他の個別株動向では、太陽光発電用シリコンインゴット生産の陽光能源HD(757/HK)が7.4%高。同社は18日引け後、2021年1〜9月期の売上高が前年同期比で15.2%増加したと報告している。増加率は上半期の12.0%から加速した。 半面、石炭セクターはさえない。エン州煤業(1171/HK)が4.5%安、中国神華能源(1088/HK)が2.5%安、中国中煤能源(1898/HK)が2.0%安とそろって反落している。同セクターはこのところ、石炭先物価格の急伸などを手がかりに上昇基調を強めていた。 一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.70%高の3593.15ポイントで取引を終了した。金融株が相場をけん引する。ITハイテク株、医薬品株、海運株、食品飲料株、素材株なども買われた。半面、不動産株の一角は安い。自動車株、メディア関連株、空運株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》