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13日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で3日ぶり反発、消費とハイテクに買い

2021/10/13 16:58 FISCO
*16:58JST 13日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で3日ぶり反発、消費とハイテクに買い 13日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比14.83ポイント(0.42%)高の3561.76ポイント(上海A株指数は0.42%高の3732.79ポイント)と3日ぶりに反発している。 景気テコ入れ期待が強まる流れ。インフレ高進や電力不足を背景に、中国の景気鈍化が懸念される中、当局が追加の経済対策を打ち出すとの期待が広がった。指数は安く推移していたが、大引けにかけてプラスに転じている。なお、中国海関総署(税関)が取引時間中に公表した9月の貿易統計はまちまちの内容。輸出の伸びが上振れる一方、輸入の伸びは下振れている。相場に与える影響は限定された。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、消費関連の上げが目立つ。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が4.8%高、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が4.1%高、ホテル業大手の上海錦江国際酒店発展(600754/SH)が3.4%高、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.1%高、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が2.1%高で引けた。酒造や食品飲料会社に関しては、複数社が値上げを公表。コスト増の転嫁が進み、業績悪化が回避できるとみられた。 ハイテク株も高い。IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が6.9%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)と単結晶シリコンの隆基緑能科技(601012/SH)がそろって6.5%、太陽光発電用ガラスの福莱特(601865/SH)が6.4%、電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)とLED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)がそろって2.5%ずつ上昇した。素材株、インフラ関連株、医薬品株、証券株なども買われている。 半面、石炭・石油株は急落。中国中煤能源(601898/SH)がストップ安、エン州煤業(600188/SH)が6.9%安、中国石油天然気(601857/SH)が4.2%安、中国石油化工(600028/SH)が4.0%安で取引を終えている。13日の中国商品市場では、石炭先物が再び過去最高値を更新したものの、好感する買いは限定された。当局は電力不足解消に向けて、生産や輸入の拡大に大号令をかけている。また、石炭生産で国内2位の中国中煤能源は12日引け後、1〜9月期の利益が前年同期比で最大3倍に達するとの見通しを明らかにしたが、特段の買い材料とはならなかった。 発電株も安い。華能国際発電(600011/SH)が5.7%、大唐国際発電(601991/SH)と国電電力発展(600795/SH)がそろって4.8%ずつ下落した。銀行・保険株、不動産株、運輸株の一角も売られている。 一方、外貨建てB株相場は上海B株指数が1.09ポイント(0.39%)安の277.94ポイント、深センB株指数が0.06ポイント(0.01%)高の1181.00ポイントで終了した。 なお、香港市場は、「シグナル8」以上の台風警報発令に関する取引規定により、13日の取引を終日中止した。 亜州リサーチ(株) 《FA》