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28日の香港市場概況:ハンセン1.5%高で4日ぶり反発、医薬品セクター上げ目立つ

2021/7/28 18:00 FISCO
*18:00JST 28日の香港市場概況:ハンセン1.5%高で4日ぶり反発、医薬品セクター上げ目立つ 28日の香港市場は、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比387.45ポイント(1.54%)高の25473.88ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が191.52ポイント(2.16%)高の9071.10ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は2813億580万香港ドルと高水準を維持したものの、過去最大に膨張した前日からは22%縮小している(27日は3606億7040万香港ドル)。 自律反発狙いの買いが先行する流れ。昨日のハンセン指数は4.2%安と大幅に3日続落し、足もとでは昨年11月4日以来の安値水準に落ち込んでいただけに、値ごろ感が着目された。各分野に対する中国当局の引き締め懸念が根強く、指数は安く推移する場面がみられたものの、後場途中から再び買い戻されている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が18.2%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が10.4%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が10.0%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が7.5%高と上げが目立った。 セクター別では、医薬品が高い。上記した薬明生物技術のほか、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が12.0%、四環医薬HD集団(460/HK)が10.7%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が7.4%、中国生物製薬(1177/HK)が2.5%ずつ上昇した。 海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターも急伸。東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が9.2%高、中遠海運HD(1919/HK)が6.7%高、海豊国際HD(SITCインターナショナル・ホールディングス:1308/HK)が5.2%高、勝獅貨櫃(シンガマス・コンテナ:716/HK)が15.4%高、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が2.9%高と値を上げた。 半面、非鉄やセメント、鉄鋼など景気動向に敏感な素材セクターはさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.0%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が0.9%、江西銅業(358/HK)が0.7%、中国建材(3323/HK)が2.6%、北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が2.1%、鞍鋼(347/HK)が1.9%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.7%ずつ下落した。 一方、本土市場は4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.58%安の3361.59ポイントで取引を終了した。素材株が安い。自動車株、不動産株、インフラ関連株、防衛関連株なども売られた。半面、銀行株は高い。医薬品株、食品飲料株、保険株、海運株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》