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概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅に値下がり、米中関係の悪化懸念が重し

2020/5/28 9:54 FISCO
*09:54JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅に値下がり、米中関係の悪化懸念が重し 【ブラジル】ボベスパ指数 87946.25 +2.90% 27日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比2477.34ポイント高(+2.90%)の87946.25で取引を終了した。85467.5から87946.3まで上昇した。 小幅安で寄り付いた後は上げ幅をじりじりと拡大させた。日本における自粛の全面解除に伴う経済活動の再開や、全米での経済活動の再開などが好感され、資源銘柄を中心に買い戻しが広がった。一方、国内における新型コロナウイルスの感染状況が改善されていないことが引き続き警戒された。 【ロシア】MICEX指数 2741.02 -0.47% 27日のロシア株式市場は小幅続落。主要指標のMOEX指数は前日比13.02ポイント安(-0.47%)の2741.02で取引を終了した。2780.05から2711.90まで下落した。 前半はプラス圏で推移したが、後半は売りに押された。ブレント原油価格の下落が資源銘柄の圧迫材料となった。また、香港問題をめぐる米中対立の激化懸念が高まっていることも嫌気された。一方、欧州市場の上昇が指数をサポート。また、景気対策への期待も好感された。地元メディアによると、新型コロナウイルスの景気対策として政府は2020年から2021年の間で総額8兆ルーブル(約12兆1600億円)の救済金を用意する計画だという。 【インド】SENSEX指数 31605.22 +3.25% 27日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反発。前日比995.92ポイント高(+3.25%)の31605.22、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同285.90ポイント高(+3.17%)の9314.95で取引を終えた。 前日の終値でもみ合った後は上げ幅をじりじりと拡大させた。新型コロナウイルスのワクチン開発の加速期待が高まっていることが好感された。また、日本や欧米などにおける経済活動の再開などもサポート材料なった。 【中国本土】上海総合指数 2836.80 -0.34% 27日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比9.74ポイント安(-0.34%)の2836.80ポイントと3日ぶりに反落した。 米中関係の悪化懸念が重し。トランプ米大統領は26日の記者会見で、中国政府が香港統制を一段と強化する「香港版国家安全法」を施行した場合、週内にも中国に強力な制裁を科す可能性を示唆した。同法案は、全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)の最終日、28日に採決される。政策期待が根強いなか、指数はプラス圏で推移する場面がみられたものの、上値は重く、引けにかけて下げ幅をやや広げた。 《CS》