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31日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で3日続落、決算手がかりに選別物色

2019/10/31 16:55 FISCO
*16:55JST 31日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で3日続落、決算手がかりに選別物色 31日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.26ポイント(0.35%)安の2929.06ポイントと3日続落した。上海A株指数も下落し、10.74ポイント(0.35%)安の3068.72ポイントで取引を終えている。 中国景気の先行き不安が強まる流れ。中国国家統計局と中国物流購入連合会は朝方、2019年10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.3だったと発表した。予想以上に悪化し、景況判断の境目となる50を6カ月連続で割り込んでいる。米中通商協議の不透明感が後退するなか朝方は買われたものの、上値は重く、指数はほどなくマイナスに転じた。また、主要企業の1~9月期決算発表を手がかりにした売り買いも活発化している。 銀行株が下げを主導。中国光大銀行(601818/SH)が3.6%安、中信銀行(601998/SH)が1.5%安、中国工商銀行(601398/SH)が0.7%安で引けた。ハイテク株の一角も安い。インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が4.6%下落した。エネルギー関連株もさえない。業績低迷を嫌気し、中国石油天然気(601857/SH)が1.7%安、中国石油化工(600028/SH)が1.2%安と値を下げた。不動産株、鉄鋼株、インフラ関連株なども売られている。 半面、医薬品株は急伸。なかでも、創薬の薬明康徳(603259/SH)はストップ高した。同社が報告した決算で、粗利益率が大幅に向上したことを材料視している。 消費関連株もしっかり。増益決算を発表した中国乳業メーカーの内蒙古伊利実業(600887/SH)と家電メーカー中国大手の海爾智家(600690/SH)がそれぞれ6.9%高、5.1%高と上昇した。 一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が1.51ポイント(0.58%)安の260.53ポイント、深センB株指数が7.03ポイント(0.78%)安の898.93ポイントで終了した。 【亜州IR】 《FA》