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概況からBRICsを知ろう インド株式市場は続伸、株式市場の刺激策検討との報道が好感

2019/10/31 10:28 FISCO
*10:28JST 概況からBRICsを知ろう インド株式市場は続伸、株式市場の刺激策検討との報道が好感 【ブラジル】ボベスパ指数 108407.5 +0.79% 30日のブラジル市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比851.2ポイント高(+0.79%)の108407.5で取引を終えた。106622.00から108407.5まで上昇した。 売りが先行した後はしばらくマイナス圏で推移したが、終盤にプラス圏を回復した。米中通商協議の進展期待が好感された。また、利下げ期待の高まりなども引き続き支援材料。一方、翌日31日日本時間未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表されるため、慎重ムードが強い。なお、注目のFOMCでは市場の予想通り、政策金利が引き下げられた。また、ブラジル中央銀行も31日日本時間午前6時、セリック金利(政策金利)を市場予想通り0.50%引き下げ、5.00%とすることを発表した。 【ロシア】MICEX指数 2911.15 +0.85% 30日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比24.67ポイント高(+0.85%)の2911.15で取引を終了した。2874.17から2913.48まで上昇した。 売りが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。ガスプロム(GAZP)の大幅上昇が指数を押し上げた。デンマークが同社によるデンマーク水域内でのガス輸送管の整備を認めたことが好感されたもようだ。また、ブレント原油価格の上昇も資源銘柄の物色手掛かり。一方、翌31日日本時間未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、積極的に上値を追う展開はみられなかった。なお、注目のFOMCでは市場の予想通り、政策金利が引き下げられた。 【インド】SENSEX指数 40051.87 +0.55% 30日のインドSENSEX指数は4営業日続伸。前日比220.03ポイント高(+0.55%)の40051.87、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同57.25ポイント高(+0.49%)の11844.10で取引を終えた。 買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで狭いレンジで推移した。政府が株式市場の刺激策を検討しているとの報道が好感された。国内メディアによると、政府は株式配当税を撤廃させることを検討しているほか、長期キャピタルゲインを合理化させる方針だという。また、米政府がインドへの特恵関税制度(GSP)の再適用を検討しているとの報道も輸出の拡大期待を高めた。 【中国本土】上海総合指数 2939.32 -0.50% 30日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比14.86ポイント安(-0.50%)の2939.32ポイントと続落した。 米中通商交渉に対する楽観がやや後退する流れ。米メディアは29日、「チリ・サンティアゴで11月16~17日に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)を舞台とした『第1段階』合意文書の署名は間に合わない可能性がある」と関係者の話として報じた。主要企業の決算報告が進むなか、強弱まちまちの業績で売り買いが交錯。指数は下げ渋る場面がみられたものの、終盤に入り売りの勢いが増した。 《NH》