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概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数はまちまち、景気の回復遅れ観測も圧迫材料

2019/7/10 9:40 FISCO
*09:40JST 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数はまちまち、景気の回復遅れ観測も圧迫材料 【ブラジル】 休場 【ロシア】MICEX指数 2822.66 +0.00% 9日のロシア株式市場はほぼ横ばい。主要指標のMOEX指数は前日比0.11ポイント高(+0.00%)の2822.66で取引を終了した。2816.79から2835.18まで上昇した。 買いが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。原油価格の上昇が資源セクターの支援材料。一方、指数の上値は重い。欧州市場の下落が嫌気されたほか、MOEX指数が引き続き過去最高値水準で推移しており、高値警戒感も強い。また、米連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長の議会証言が翌日に控え、見極めるムードが強い。 【インド】SENSEX指数 38730.82 +0.03% 9日のインドSENSEX指数はまちまち。前日比10.25ポイント高(+0.03%)の38730.82、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同2.70ポイント安(-0.02%)の11555.90で取引を終えた。 売りが先行した後は買い戻され、引けまで前日の終値近辺でもみ合った。米連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長の議会証言が翌日に控え、見極めるムードが強い。また、景気の回復遅れ観測も引き続き圧迫材料。賃金水準の伸び鈍化に伴い、農村部の消費拡大ペースが都市部を下回っていると報告されている。 【中国本土】上海総合指数 2928.23 -0.18% 9日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.13ポイント安(-0.18%)の2928.23ポイントと続落した。約3週ぶりの安値水準に落ち込む。 海外マネーの流出を懸念。中国・香港間の相互取引スキームを通じた8日の売買では、香港経由の本土株売買が5月23日以来の大幅な売り越しだった。需給悪化の警戒感も続いている。ハイテク・スタートアップ企業向け株式市場「科創板」が22日に取引を開始することが明らかとなるなか、「新規株式公開(IPO)に備えた換金売りが広がる」との声も聞かれた。米中貿易問題を巡る不透明感もくすぶる。米国の交渉団は北京を今週訪問し通商協議に臨む——と伝えられているものの、具体的な日程などはいまだに確定していない。 《CS》