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巴川紙 Research Memo(6):2022年3月期予想は増額修正を経て10.5%増収、営業利益1,800百万円

2022/3/22 16:06 FISCO
*16:06JST 巴川紙 Research Memo(6):2022年3月期予想は増額修正を経て10.5%増収、営業利益1,800百万円 ■今後の見通し 巴川製紙所<3878>の2022年3月期の連結業績は、売上高で前期比10.5%増の34,000百万円、営業利益は1,800百万円(前期は15百万円の損失)、経常利益は同15.2倍の2,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,800百万円(前期は1,152百万円の損失)と、前期の減損損失や関係会社事業構造改革費用などの計上が減少し、2,952百万円の改善予想とした。 同社は期初に売上高32,000百万円、営業利益600百万円、経常利益600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益500百万円を予想していたが、2021年7月21日に第1四半期の好調、第2四半期にスマートフォン向け光学フィルム関連受注を獲得したことから、期初計画に対し上期分の増額修正をした。同年10月28日にも第2四半期決算の上振れ、持分法適用会社の収益好調を受けて、売上高は変更せず、各利益を再度増額修正した。さらに第3四半期の収益拡大を受け、2022年1月21日にはエネルギー価格上昇の影響があるものの、半導体関連の伸長、トナー事業も数量増と円安効果も加わり好調持続、さらに持分適用会社のディスプレイ向けフィルム加工事業の好調も加わり、3度目となる増額修正を発表した。これにより、第2四半期での修正予想に対し、売上高、各利益を増額するとともに、15円の復配も同時発表した。この3度の増額修正により、期初計画比で売上高2,000百万円、営業利益1,200百万円、経常利益1,600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,300百万円増額することとなった。 なお、今回の増額修正に対して第4四半期のみの収益予想を取り出すと、売上高9,746百万円(前年同四半期比9.8%増)、営業利益159百万円(同76.1%減)、経常利益208百万円(同68.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益342百万円(同4.9%増)予想となる。2022年3月期は収益認識基準の変更があり、この売上の伸び率であれば実質2ケタ増収予想であり、円安局面からも利益が大幅に減る要素は少ない。このため期末にかけて何らかの構造改革費用積み増しのほか、コロナ禍の状況、ウクライナ危機、米中摩擦激化などの不確実要素もあって、利益面では慎重な予想を立てている可能性がある。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《EY》
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1914年創業の高機能性材料メーカー。電気絶縁紙を初めて国産化。現在はトナーや半導体実装用テープ、光学フィルム、カード製造等を手掛ける。半導体製造装置向け新製品「フレキシブル面状ヒーター」は引き合い多い。 記:2024/06/25