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ベルシス24 Research Memo(10):社会的課題にも積極的に取り組む

2021/11/17 15:10 FISCO
*15:10JST ベルシス24 Research Memo(10):社会的課題にも積極的に取り組む ■中期経営計画 (4) 社会的課題への取り組み ベルシステム24ホールディングス<6183>では、企業理念や重要課題及びSDGs(持続可能な開発目標)を踏まえ、社会課題解決のための活動にも積極的に取り組む方針だ。従来からCSR(企業の社会的責任)にも積極的に取り組んでおり、これまでにCSR推進室の新設や障がい者社員の活躍機会の創出などを実現してきた。SDGsはビジネスを通じて社会に貢献することであり、またCSRは社会貢献のためのボランティアが中心となるが、それらを両立させることが目標と言えるだろう。 同社では、2018年11月には、久遠チョコレート((一社)ラ・バルカグループ)と多様な人材による多様な働き方の実現を目的に、障がい者10名によるチョコレート製造を愛知県豊橋市において開始した。久遠チョコレート豊橋工場において、同社の社員親子がCSRを学ぶコラボレーションイベント「Kids & Family Chocolate Academy」も開催している。さらに2019年2月には、コーヒーを通じたSDGsの実現を進める(株)ミカフェートのプロデュースのもと、同社の本社オフィスラウンジにて障がい者がコーヒーを抽出し、提供するカフェの開設及び来客者への提供、社員へのコーヒーサービスを開始した。2019年9月には札幌コールセンター内に、2020年8月には沖縄コールセンター内に、2021年4月には福岡コールセンター内にも同様のカフェを開設した。また、2019年5月には、千葉県船橋市で、SDGs並びに多様な人材による多様な働き方の実現を目的とした活躍機会を提供する新たな取り組みとして、障がい者社員による農園の運用を開始した。さらに、2019年8月には、国際NGOコンサベーション・インターナショナルによる、コーヒーを真に持続可能な農産物とするための呼び掛けである、「サステナブル・コーヒー・チャレンジ」への参画を開始した。また、同社では、2021年8月には婚姻の平等(同性婚の法制化)に賛同する企業を可視化するキャンペーン「Business for Marriage Equality」への賛同を表明している。 このように、同社では様々な形で社会的課題の解決に取り組んできた。その結果、2019年3月には厚生労働省より、優良な子育てサポート企業としてコールセンター業界初の「プラチナくるみん」に認定、同月には経済産業省・(株)東京証券取引所より、女性活躍推進企業としてコールセンター業界初の「なでしこ銘柄」に認定、2020年5月には厚生労働大臣から女性活躍推進法に基づく「えるぼし」の最高位3段階目に認定、2020年11月には、任意団体work with PrideよりLGBTQなど性的少数者に関する取り組みの評価指標「PRIDE指標2020」の最高位“ゴールド”を2年連続受賞、2020年3月には、NPO法人J-Winが主催し、内閣府や厚生労働省などが後援する「2020 J-Winダイバーシティ・アワード」において、「ベーシック部門」の最高賞である「ベーシックアチーブメント大賞」を業界で初受賞したことに続き、2021年3月には、「2021 J-Winダイバーシティ・アワード」の個人賞「リーダー・アワード」を業界で初受賞するなど、同社の取り組みは社外からも高く評価されている。 同社では、今後も社会的課題への取り組みに注力する方針である。こうした数々の取り組みは、退職抑止や採用力強化につながり、人手不足時の対応になるだけでなく、同社の社会的な評価や企業ブランドを高め、結果として同社のさらなる利益拡大につながると考えられる。近年、欧州や米国を中心に、ESG(Environment、Social、Governanceの頭文字)の観点から企業を分析して投資をするESG投資が増えている。世界のESG投資残高は2014年の18.2兆米ドルから2020年には35.3兆米ドルに拡大した。わが国はESG投資では欧米に遅れていたが、2020年には残高2.8兆米ドル、世界シェア8.1%に急拡大している。世界的にESG投資拡大の潮流のなかで、日本でも成長余地が大きいと言えるであろう。その意味でも、積極的に社会的課題に取り組む同社が注目されよう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希) 《SI》
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国内コンタクトセンター大手。カスタマーサポートやセールスサポート、BPO等のCRM事業が主力。伊藤忠商事が筆頭株主。通信系企業との取引比率が高い。配当性向50%目標。基礎業務のクライアント数は順調に拡大。 記:2024/07/02