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nms Research Memo(1):ウィズ・アフターコロナによる、ものづくりの転換期を好機とする

2020/12/15 16:11 FISCO
*16:11JST nms Research Memo(1):ウィズ・アフターコロナによる、ものづくりの転換期を好機とする ■要約 nmsホールディングス<2162>は、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の対策として出された各国政府等の要請に基づき、各拠点の稼働停止や稼働時間の短縮を行い、休業手当等を支払った。2021年3月期第2四半期に助成金収入で不足した差額を特別損失に計上したため、2021年3月期は通期で当期純損失を予想している。2021年3月期下期以降はそのような特別損失の発生を予定しておらず、今期の営業活動、生産体制の整備、固定費削減努力などの施策が、2022年3月期以降の業績拡大に寄与しそうだ。 1. 2021年3月期第2四半期の業績:休業手当等で特別損失が発生 2021年3月期第2四半期は、世界的なコロナ禍に見舞われ、各国・地域の経済活動が大幅に制限された。同社の連結業績は、売上高が前年同期比16.3%減の26,049百万円、営業利益が同49.6%減の139百万円、経常損失が68百万円(前年同期は203百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が499百万円(同34百万円の利益)と業績面で直撃を受けた。第2四半期に入ると、中国などの一部の国・地域で経済活動が活発化し、固定費削減に努めたことから、すべての事業セグメントが収益性を回復した。セグメント事業別に利益の推移を見ると、HS事業は第1四半期が133百万円、第2四半期が250百万円、EMS事業が-45百万円:12百万円、PS事業が-1百万円:39百万円とHS事業の大幅増益、EMS事業とPS事業の黒字転換が見られた。 2. 2021年3月期の業績予想:第2四半期からの黒字トレンドが続く見込み 2021年3月期通期売上高は前期比9.8%減の56,500百万円、営業利益が同34.8%減の600百万円を見込む。2021年3月期上期の売上高に対し、下期は16.9%増を予想。営業利益は、上期139百万円、下期460百万円、経常損益は上期が68百万円の損失で下期は418百万円の利益、親会社株主に帰属する当期純損益は上期が499百万円の損失で下期は199百万円を見込む。グローバル・サプライチェーンは通常の状態に戻り、部品価格も安定、需要も回復傾向にある。 3. 日本のものづくりの大転換期に、ウィズ/アフターコロナに向けて積極展開 日本のものづくりは、「コスト構造改革」「デジタル化の加速」「製造業のファブレス化」に直面し、大転換期を迎えている。同社グループは、「人材ビジネス」×「ものづくり」の強みを最大化させて、ウィズ/アフターコロナに向けた戦略を積極展開する。日本では2020年4月から「同一労働同一賃金」の適用が開始したが、大企業はコロナ禍に巻き込まれて取り組みが遅れている。中小企業は、1年遅れて2021年4月からの適用開始となる。同社のHS事業は製造業のファブレス化に即応し、「人材+ものづくり」のビジネスモデルを横展開する。2021年3月期中の営業活動が、2022年3月期以降の業績拡大に寄与する見込みとなっている。EMS事業は、先行投資を行ったベトナムとメキシコにおける立ち上げがコロナ禍により遅れ、負荷となっている。順次生産量を拡大し、省力化を推進することで、2022年3月期以降に収益面での寄与が始まると見られる。PS事業は、顧客の生産拠点であるASEANへのシフトに対応。国内では、産業機器などで新規顧客の獲得・拡販が期待される。 ■Key Points ・2021年3月期第2四半期は休業手当等の特別損失を計上 ・2021年3月期は、下期に収益の大幅な回復を見込む ・ウィズ/アフターコロナに向けた施策が、2022年3月期以降の業績拡大に寄与へ (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《EY》
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2162 東証スタンダード
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時価総額 7,045百万円
製造派遣、製造請負等を手掛ける日本マニュファクチャリングサービスなどを傘下に収める持株会社。電子機器製造受託サービス、カスタム電源の製造・販売等も。EMS事業では戦略投資拠点における業績拡大に注力。 記:2024/08/22